『呪術廻戦』『ハイキュー!!』の実力派声優・内山昂輝は「世界の終わり」にどう向き合う?「仕事に行ってしまうんじゃないか」の画像
内山昂輝 撮影/ふたまん+編集部

 地球外からの来訪者が訪れる中、青春を謳歌する少女たちの姿を描いた映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション(以下、デデデデ)』。この作品で小比類巻健一を演じるのは声優・内山昂輝だ。

 内山さんは、小比類巻を演じるにあたり、自分の高校時代を思い出したという。彼は幼いころから子役として活躍し、小学校時代から声優としての活動を始めた。声優のキャリアも20年以上となった今、はたしてどんな思いでこの仕事に向き合っているのだろうか。【第3回/全4回】

――『デデデデ』では、世界の終わりを前に人々が様々な行動を取るシーンが描かれます。内山さんはもし「世界の終わり」が迫っているとしたら、どんな行動を取りそうですか。

内山「『デデデデ』では、主人公の門出やおんたんたちの家族が、東京が危ないと聞いて、いろいろな行動を取ります。それぞれすごく理解できますが、自分だったら“明日も仕事あるよな”って考えてしまうと思うんですよね。だから非日常を目の前にしているのに、日常を続けてしまうっていうのはよくわかるなと。

 もちろん“東京から逃げ出しちゃったほうがいい”とは思うかもしれないけど、実際に逃げるかどうかは……わからないですね。なんだかんだ考えた結果、仕事に行ってしまうんじゃないかと思います」

――内山さんにとって声優というお仕事にどんな思いを抱いていますか。

内山「僕は運が良かったと思うんです。子役の仕事をしていて、流れ流れて声の仕事と出会って、声の仕事が専門になった。いまは、声優さんになりたいと思って専門学校に通って学ぶ人も増えていると思うんですが、僕はそういう経緯ではなかったですから。

 苦労や不安もほとんどなく、気が付いたらプロになっていたという感じで、ラッキーのままここまで来てしまったところがあった。なので、実は影響を受けたり、迷ったりということはあまりないんです」

(C)浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee
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