2025年発売決定『モンスターハンターワイルズ』への期待も? 6年前に発売『モンスターハンター:ワールド』が「ランキング1位」の謎に迫るの画像
PS4ソフト『モンスターハンター:ワールド』

 4月15日、プレイステーション公式Xにて、2024年3月のPSストアダウンロードランキングが発表され、PS4タイトルのランキング第1位が『モンスターハンター:ワールド』だったことが明らかになった。

 2018年の発売からすでに6年が経っているにもかかわらず、ランキングで首位を抑える快挙……あらためて『モンハン』人気の根強さを見せつけられる結果となったのである。

 しかしなぜ2024年の今、『モンハンワールド』がダウンロードランキング1位となったのか、今回はその謎について迫っていきたい。

■発売から6年経とうが色褪せない『ワールド』の魅力

 まずは、『モンスターハンター:ワールド』そのものが持つ魅力についてあらためて触れておこう。

 グラフィックの向上によってモンスターやキャラクターの表情が豊かになったのは言わずもがな、それまでの『モンハン』とは大きく異なる点として、フィールド間の移動がシームレスになったことが挙げられるだろう。

 従来であれば、複数に区切られたフィールドを移動する際に数秒のロードが入っていたのだが、『ワールド』ではクエストが始まればフィールド内を止まることなく駆け巡ることが可能となり、集中を切らすことなく狩りに没入することができるようになったのだ。

 さらにモンスターの痕跡や縄張り争いなど、そこに暮らす者たちの野性味や生物としての営みを感じられるようになり、世界観にリアリティが増したのもシリーズにとっては革命的な要素だった。

 ペイントボールやピッケルなど一部のアイテムの廃止や、アクロバットなアクションの追加によって良くも悪くも『モンハン』の魅力であった不便さが失われたが、そのぶんアクションゲームとしての質は格段に向上し、シリーズ初心者でも手軽に楽しめるようになった。

 それまで積み重ねてきた人気や期待を裏切ることなく、新世代の『モンハン』としてシリーズを新たなステージへ押し上げる、強力な起爆剤のようなゲームだったと言えるだろう。

■留まることを知らない新作『ワイルズ』への期待

 そんな『ワールド』のダウンロードランキング1位に起因しているのは間違いなく、2023年末に発表されたシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』だろう。

 2025年発売予定として公開されたトレーラーには、空間を縦横無尽に移動可能なモンスターに搭乗して、フィールドをさまざまなシーンで駆け回る様子が見られた。複数の中型モンスターから逃げたり、雷撃が瞬くなかを走ったり、岩場を華麗に駆け回ったりと、さらなる自由度と迫力が感じられる映像に多くのファンが興奮したことだろう。

 狩猟本能が掻き立てられるこの映像公開直後に、『ワールド』のPS4版・Steam版がともに価格1000円を切るセールが開始される。そしておよそ1カ月後、Steam版『ワールド』の同時接続数が10万人を超えるという快挙を成し遂げたのである。

 年末年始の休暇も相まって、『ワイルズ』への期待そのままに狩りに没頭する人が急激に増加したのは明らかだった。5月現在においても、週末にかけて同接数を伸ばし10万人を超えることもザラである。

 昨年末の『ワイルズ』の発表はセールによる初心者の参入はもちろん、既プレイヤーをごっそりと呼び戻すほどの影響を与える、まさにビックニュースだったと言えるだろう。

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