■実は縁の下の力持ちになれる「吟遊詩人」
非力なイメージのあるジョブはどうしても使用頻度が低くなってしまうが、風水師と同じく水のクリスタルで入手できる「吟遊詩人」もそのうちのひとつだろう。『FF』シリーズではオーソドックスなジョブで、『FF4』ではギルバートが吟遊詩人であり、『FF5』でも同様のジョブが存在する。
『FF3』の吟遊詩人には、「たたかう」のコマンドがなく、代わりに「うたう」のコマンドが用意されている。この「うたう」はほかのジョブの「たたかう」に相当するのだが、なんと竪琴を装備していないと攻撃できないという仕様になっている。
また「おどかす」という固有コマンドが存在し、これは敵のレベルを下げる効果を持つ。敵のレベルを下げることで、敵が逃げてくれる可能性があるが、相手が逃げてくれるにはかなりのレベルを下げる必要がある。適切なレベルで挑む敵に対しては、1回や2回の使用では逃げてくれない。
そんな吟遊詩人はもう一つ、固有コマンド「おうえん」を持っている。こちらは、味方全員の攻撃力を10上げてくれるというもの。特に長期戦になりやすいボス戦では、じわじわとではあるが、有用性を発揮する。
吟遊詩人のもう一つの特徴として、ラミアの竪琴を装備して「うたう」と、分裂モンスターの増殖や増殖モンスターの繁殖を防いだりすることができる。この能力は古代遺跡や暗黒の洞窟などで非常に役立つため、「魔剣士」とともにパーティに組み込んでいたという巧みな使い方をする人もいたのではないだろうか。
以上3つのジョブを振り返ったが、リメイク版やピクセルリマスター版では、仕様が変わり使いやすくなったジョブもある。オリジナルの『FF3』とリメイク版・ピクセルリマスター版を比べてみるのも面白いかもしれない。