■どこかで見たホバーカーにバトルロボット……鳥山メカの乗り換えが楽しい!
ゲーム『SAND LAND』では、プレイヤーが主人公ベルゼブブを操作し、サンドランドとフォレストランドを探索。その都度示される目的を達成しながら、クエストを進めていきます。
目的地までの旅路では、そのエリアに棲息する巨大な生物や、対立する勢力とバトルになることも。また、多くの目的地では、強敵との戦いが待っています。戦闘では、悪魔として体術や特殊能力で戦うこともできますし、戦車などの武装メカに乗って立ち回ることもできます。
実際にプレイしてみると、劇場版と同様、ストーリーのおもしろさとキャラの魅力が、ゲームの柱であることは間違いありません。事実、オープンワールドのような設計ではあるものの、あくまでもシナリオ主導。自由に旅するというよりは、物語に引っ張られていく感覚のほうが強めで、展開にワクワクさせられます。
また、鳥山ワールドが見事に再現された映像に驚くのも、劇場版とゲームとの共通点ですが、まるでマンガから抜け出たような鳥山キャラ・鳥山メカを自在に動かすことができるのは、ゲームならではの楽しみ!
とくにメカの種類は豊富で、戦車をはじめ、ホバーカーやバトルメカなど、多種多様な機体に乗ることができます。原作や映画に登場しないオリジナルメカも多数ラインナップされているのですが、中には「はて、どこかで見たような……!?」という機体も。『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』を楽しんできたファンならグッとくる、“鳥山メカ”に出会えるはずです。
メカは移動と戦闘とで活躍しますが、とにかく乗り降り・乗り換えがカンタン! 瞬時に降りて悪魔の姿で身軽に立ち回ることもできますし、次から次へ別のメカに乗り継いでいくことも可能です。この仕組みや、たとえば「ジャンプメカでしか越えられない崖」といった仕掛けが、いろんなメカを使ってみたいプレイヤーの好奇心を後押し。
また、戦闘などで手に入る素材やパーツを使って、メカをカスタマイズする楽しみも。装備によって、見た目はもちろん、攻撃や移動の特性が著しく変わるため、好みの1台を作り上げる過程にハマることうけあいです。
こうしてメカと関わるうちに、動きや細部に発見があったりして、おなじみの鳥山メカへの理解も深まります。ちなみに、なぜベルゼブブたちは何種類ものメカにその場で乗り換えられるのか。これは「カプセル」に収納して携行しているからです。鳥山ファンならニンマリの設定ですよね。