■アニメと漫画ではかなり違う?あの忍者漫画に影響を与えた人気作…『NINKU-忍空-』
『ぬ~べ~』と同じく、1993年から『週刊少年ジャンプ』で連載された桐山光侍さんの『NINKU-忍空-』も、1995年のテレビアニメが大人気を集めた作品だ。
架空の武術「忍空」の使い手たちの活躍を描く同作。主人公・風助は小柄な少年で、丸い顔と大きな目、いつも舌を出す姿は正直カッコよくはない。ところが、その正体は大戦で活躍した“干支忍”の一人「子忍」で、戦いともなれば規格外な強さを見せるのだ。
1995年のアニメで描かれたのは、原作とは違ったオリジナルのエピソード。アニメは1年以上(55話)も続いているが、原作のストック不足のため、実は当初からオリジナル内容での制作が決まっていたという。
一方の原作は、何度かの休載を重ねた後、1995年から連載が休止状態に。それから10年後の2005年から集英社『ウルトラジャンプ』で『忍空 ~SECOND STAGE 干支忍編~』として再開。2011年には完結しているため、もしも再アニメ化された際には原作ストーリーの補完という点も注目となる。
なお、『NARUTO-ナルト-』の作者・岸本斉史さんは本作のファンであることを公言しており、「NINKUの続きが読みたくてNARUTOを描きました!」のメッセージを添えた風助とナルトのイラストを寄稿。さらに、2015年『ウルトラジャンプ』7月号では「忍空とナルトのコラボアニメを作りたい」とラブコールを送っている。後の作品にも影響を与えた、ジャンプ史の名作である『忍空』。再アニメで令和の子どもたちにその面白さを伝えてほしいばかりだ。