■犯罪プランナー・ナイトメアを相手に…『まじっく快斗』第12話「ダーク・ナイトに愛の涙を」
キッドの活躍を描いた『まじっく快斗』。その歴史は実は『名探偵コナン』よりも古く、1987年『週刊少年サンデー』(小学館)にて初登場して以来、今もなお未完のままとなっている。
2001年にはアニメ化もされた人気シリーズの本作においても、キッドは見事な名推理を披露していた。
アニメ第12話「ダーク・ナイトに愛の涙を」では、成功率100%の盗みの手口や逃走経路を提供する国際的な犯罪プランナー・ナイトメアが登場する。手を組もうというナイトメアの誘いを拒否するキッドだったが、執事の寺井が彼の関係者であることを見抜かれ、渋々手を組むことに……。
キッドとナイトメアが狙うのは、ブラックオパールが埋め込まれたイヤリング“ダーク・ナイト”だ。ナイトメアの情報と華麗なキッドの盗みの手口によりあっさりとダーク・ナイトを手に入れ、落ち合った2人。
ここでキッドは、ナイトメアが提供してきた警備情報からナイトメアの正体を推理、そのときふざけて機動隊の格好をしていた中森青子まで警備の数に入れていたことから、ナイトメアの正体はそのとき現場にいた者、つまりインターポールのジャック・コネリーがであることを言い当てる。さらには、彼が犯罪に手を染める理由が、息子・ケンタの病気を治すための費用稼ぎであることも突き止めてみせた。
驚きの悲しい結末が待っている本エピソードだが、ここでは華麗な盗みの手口と高い推理力以外に、キッドの情の深さを感じることができる。ぜひ、気になる方は、本編をご覧いただきたい。
今回は、怪盗キッドが見せた名推理の数々を紹介してきた。さすがIQ400の天才と謳われるだけのことはあり、探偵顔負けのすばらしい推理力を持っていた。
また、執事兼助手の寺井のことを気にかける優しさ、そして探偵と怪盗というライバル関係を超えたコナンとの信頼関係も面白く、明るく人懐っこい人間性もとても魅力的だ。
『名探偵コナン』シリーズにおいて欠かせない存在であるキッド。今回の映画ではどんな活躍を見せているのだろうか。ぜひ、劇場に足を運んでその目で確認してほしい。