■「地獄のコンビネーション」絶対に食らいたくない…ああ、スペシャルマン!
タッグ技は、正義超人たちだけではない。悪魔超人の名コンビも存在している。
「夢の超人タッグ編」では「第一回宇宙超人タッグ・トーナメント」の開会式の途中、アシュラマンとサンシャインによる「はぐれ悪魔超人コンビ」が登場。実力行使で弱小コンビを追放しようとする。ここで繰り出した即死級の技が、「地獄のコンビネーション」だ。
その相手は、「ビッグ・ボンバーズ」のスペシャルマンとカナディアンマンだ。怪力を誇るこの両人だが、アシュラマンに“弱小”と言われ「超人としての名誉の問題だ!!」と憤る。そこに「おまえたちに名誉なんてもんがあったのか!?」と、さらに煽るアシュラマン。さすがは悪魔界のプリンス、挑発がうまい。
最終的に、サンシャインがカナディアンマンにロメロ・スペシャルを、さらに空中に飛んだアシュラマンもスペシャルマンに同じ技を仕掛ける。そして、サンシャインによって下になったカナディアンマンのボディに、アシュラマンがスペシャルマンのボディを寸分たがわず命中させる。
両者の胸が激突し、鮮血が飛び散った。これは怖い。そして、出場枠をはぐれ悪魔超人コンビに取って代わられてしまったビッグ・ボンバーズ……。
超人オリンピックのときといい……スペシャルマンよ、君って本当に哀れだ。
■「8の字固め」理屈は分かるが…殺す気満々じゃんスカル・ボーズって…
最後は、「アメリカ遠征編」で登場した「宇宙一凶悪コンビ」のスカル・ボーズとデビル・マジシャンの「8の字固め」を紹介しよう。スキンヘッドに全身「SUKARU」という文字を入れているスカル・ボーズは見た目もカオスだ。
対するイワオとブラック・シャドーの「凸凹ブラザーズ」だが、開始早々、イワオを天井に串刺しにし、いきなりブラックシャドーの両腕を引きちぎる宇宙一凶悪コンビ。ブラックシャドーはアンドロイド超人で、頭脳はキン骨マン。だからといって容赦なく腕をちぎるなんてとんでもない。
そして、デビル・マジシャンが首四の字固めを決め、さらにスカル・ボーイ足四の字固めを決める。しかも、両者ともロープの伸縮力を利用しているので、ギブアップしないブラックシャドーは体がバラバラになってしまった……。なんと卑劣な技だろう。理屈は分かるが、最初から殺す気満々なので恐ろしい。
ただ、完成度は高い。全米でタッグチャンピオンになるにはこのくらいの勢いがないと生き残れないのかもしれないな……。
さて、ほかにもネプチューンマン&ビッグ・ザ・武道の「クロス・ボンバー」など、タッグ技は多く見られる。新アニメ『キン肉マン』ではどのようなカッコいいシーンが見られるのか、今から楽しみだ。