『来る』『サイレン』『事故物件 恐い間取り』にも…普段とのギャップにファンも驚愕? ホラー映画に出演したお笑い芸人たちの画像
『来る』DVD通常版(東宝)

 卓越した話術やコントでお茶の間を沸かしてくれる“お笑い芸人”たち。昨今ではその高い演技力を活かし、“俳優”として活躍する姿も珍しくはない。とくに“ホラー映画”では、普段のコミカルな姿から一変、シリアスかつ真剣な立ち振る舞いを見せており、そのギャップに惹きつけられてしまう。今回は、“ホラー映画”に登場した数々の“お笑い芸人”たちについて見ていこう。

■さりげない登場でも際立つインパクト…小澤慎一朗、西川晃啓、松本康太

 映画によっては、さりげない脇役に“お笑い芸人”たちが起用されていることも少なくはない。2018年に公開されたホラー映画『来る』にも、予想だにしなかったワンシーンに誰しもが知る有名お笑い芸人たちが登場している。

 本作は、2015年に発売された澤村伊智さんの原作小説『ぼぎわんが、来る』をベースとしたホラー映画だ。第22回日本ホラー小説大賞を受賞し、その人気から漫画化、映画化もされた話題作である。

 映画では岡田准一さんに松たか子さん、妻夫木聡さんや黒木華さんなど、豪華な俳優陣が出演。妻夫木さん演じる田原秀樹の一家に焦点を当て、彼らの日常に這い寄ってくる“怪異”や、その裏に見え隠れする人間たちの“闇”を描いている。

 物語序盤は一家の大黒柱である田原の人間模様が描かれていくのだが、彼のパパ友役として登場したのが、元「ピスタチオ」として活動していた小澤慎一朗さんだ。

 特徴的なサラサラヘアと鋭い目つきがインパクト大な小澤さんだが、彼は田原と談笑するパパ友らの一員としてスクリーン上に登場している。本作でもその特徴的な髪型は健在。さりげないワンシーンだったが、その絵面の強さに意表を突かれた視聴者も多いのではないだろうか。

 また、物語中盤では柴田理恵さんが演じる霊媒師・逢坂セツ子が登場するが、テレビ番組のなかで彼女から“除霊”を受けているのは、お笑いコンビ「レギュラー」の西川晃啓さんと松本康太さんである。

 西川さんは番組出演陣の一人として除霊の光景を見守っているのだが、逢坂から実際に除霊を受けている松本さんは、“赤ふんどし”一丁といういでたち。あられもない姿で除霊を受けるその体当たりな姿は必見だ。

■医者に霊媒師、重要ポジションもそつなくこなす…田中直樹、長谷川忍

 いわゆる“チョイ役”としてさらりと映画内に登場する場合もあれば、なかには重要ポジションのキャラクターとして、がっつりと映画の本筋にかかわる役柄を演じた“お笑い芸人”も登場している。

 有名ホラーゲームを原作に、2006年に公開された『サイレン FORBIDDEN SIREN』では、お笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さんが、舞台となる島の診療所に勤める医師・南田豊役に抜擢されている。

 “サイレン”が鳴るたびに徐々におかしくなっていく閉鎖的な島のなかで、南田は主人公・天本由貴の数少ない理解者として、影ながら彼女をサポートしていく。島の住民のなかでは数少ないまともな人物に見えるのだが、やはり“怪異”の魔の手は彼にも忍び寄ってしまう。実は本作の終盤で、物語の“核”ともなる部分に気付く、非常に重要な役柄だ。

 また、2023年に公開されたホラー小説原作の映画『禁じられた遊び』では、お笑いコンビ『シソンヌ』の長谷川忍さんが、霊能者・大門謙信役として登場している。

 仰々しい袈裟姿やブランド物で固めた私服など、いわゆる“うさんくさい霊媒師”である大門を、長谷川さんはホラー作品初出演であるにも関わらず、見事に演じ切っていた。

 気だるそうな姿を見せたかと思えば、ときには霊能者として真摯に事に当たるなど、大門の見せる独特の“二面性”は必見だ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3