■敵エースパイロットを機銃で撃破!思念を増幅した女性メカニック

 アムロとシャアの決着をつけるストーリー、劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』でニュータイプの片鱗を見せたのは、地球連邦軍の技術士官であるチェーン・アギ。彼女はアムロの愛機ν(ニュー)ガンダムの開発に関わった。

 モビルスーツの構造材であるサイコフレームのサンプルが身につけており、自らモビルスーツに乗って出撃した際には、敵であるネオ・ジオン軍のエースパイロット、レズン・シュナイダーを撃墜しているのだ。レズンは、機体のカラーリングを許されているほどのエースパイロットで、簡単に撃墜できる相手ではない。

 さらに、チェーンは戦艦ラー・カイラムの機銃でレズンを撃墜。多少の訓練を受けている可能性はあるが、ただのメカニックができる芸当ではない。レズンも「何なんだこの力は!あたしが直撃を受けている!?」と驚いているので、チェーンの特異性がうかがい知れる。

 そもそもサイコフレームは「ニュータイプの思念を増幅する」と考えられているため、ニュータイプでない人間が身につけていても何も変わらないはず。このように、チェーンは数少ない非パイロットのニュータイプと考えられる。

 宇宙世紀の『ガンダム』シリーズにおいて、ニュータイプという概念は根幹部分にある要素のひとつ。作中では「人類の革新」と呼ばれることもあるが、戦争においては相手を圧倒する強力な兵士ともいえる。

 今回紹介したキャラクターは、基本的にはパイロットとしての活躍は少ない人物ばかり。彼女たち以外でも、ニュータイプと推察されるような行動を見せる人物はいる。そのようなキャラクターを探してみるのもおもしろいかもしれない。

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