「じゃしんのぞう」に「てんまのたづな」も…『ドラクエ』入手するのも一苦労だったゲームクリアに必要な重要アイテムたちの画像
ファミコンソフト『ドラゴンクエスト2』(ふたまん+編集部撮影)

ドラゴンクエスト』シリーズでは、入手するのが困難だったアイテムが存在する。リメイク版で手に入れやすくなったものも多いが、オリジナル版では入手するために何度も死んでしまうことがあった。
今のように攻略サイトなどももちろんなかった時代なので、見つけるのも一苦労だった。だからこそ、手にしたときの達成感がものすごく、そして、感慨深かったものである。

 そこで、ゲームクリアに必要で、なおかつ入手するのが困難だった重要アイテムを筆者目線で紹介していこう。

■場所を特定するのも超困難! 溶岩や敵もやっかいだった『ドラクエ2』の「じゃしんのぞう」

 最初に紹介するのは、ファミコン版『ドラクエ2』の「じゃしんのぞう」だ。使用するのはかなりあとになるのだが、ゲーム後半には手にすることが可能となる。だが、このアイテムが眠っているのは海底の洞窟なのだ。

 まずは、このダンジョンを見つけること自体が難関ポイント。なんせファミコン版にはワールドマップがない。何を頼りに航海しているのだ、ロトの子孫たちは……。デルコンダルから訪れるのが近いのだが、海にポツンとあるだけなのでなかなか見つけられない。

 しかも、運良く見つけられたとしても、浅瀬に囲まれているので船では入れない。ここで「つきのかけら」が必要になる。こうしてやっとダンジョンに入ったかと思えば、複雑な迷路を進まなければならない。

 さらに、敵もやっかいなヤツらばかり。とくに「パペットマン」の“ふしぎなおどり”はMPを消費させるのでかなり厳しかった。また、“トラマナ”が効かない溶岩のダメージは強烈。やっとのことで地下4階で「まよけのすず」を見つけたときは、嬉しいような悲しいような複雑な気持ちになったもの。

 このアイテムもボス戦にはあると便利だが、「じゃしんのぞう」ではない。もちろん、当時はここにクリアに必要な「じゃしんのぞう」が眠っているなんて知らなかったのだが……。

 それにしてもこのダンジョンは、ロンダルキアへの洞窟に匹敵するほどの難しさだったといえる。筆者は、ローレシア王子だけが生き残って詰んでしまった記憶がある。何回かリレミトし、再挑戦したものだ。初見プレイで攻略本も見ず、リレミトなしで「じゃしんのぞう」をゲットした強者がいたら尊敬してしまうな。

■町の発見と特定の条件が揃わないと入手できない『ドラクエ3』の「イエローオーブ」

 ファミコン版『ドラクエ3』では、ラーミアを復活させるためにオーブ集めが必要となる。ちょっと難しかったのが「イエローオーブ」だ。別にダンジョンをクリアするわけでもなく、ボス戦があるわけでもない。それでも難関といえるのは、特定の条件を揃えないといけなかったからだ。

 それもそのはず、「イエローオーブ」があるのは商人の町であり、まずはここを見つけないといけない。そして商人を連れて老人に引き渡すと段階を踏んで町が発展していくのだが、「イエローオーブ」の場所を知るためには5段階まで発展させる必要があった。

 しかも、ほかのオーブを3つ以上見つけておき、各段階の発展を見届けることが条件となる。最初は商人の町に訪れるのを忘れそうになるし、オーブに反応する「やまびこのふえ」がこだましないので、まさかここにオーブがあるなんて思わなかった。

 そして、引き渡した商人の手腕に反感を覚えた住人たちによって革命が起き、牢屋に入れられてしまった商人から“「イエローオーブ」を隠した”との情報が得られる。なんとこの商人は主人公たちの助けになるだろうと、すでに「イエローオーブ」を手にしていたのだった。住人たちに見つかっていたらどうなっていたのだろうか……。

 まあ、今でこそ攻略サイトを見れば簡単に見つけられるが、当時はより難関だった「シルバーオーブ」よりもあとに見つけたほどだった。

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