『Ｄｒ.スランプ』『ドラゴンボール』などの作者で知られる鳥山明さんが２０２４年３月１日に急性硬膜下血腫のため６８歳で亡くなっていたことが、３月８日に発表された。
数多くの漫画や、ゲーム『ドラゴンクエスト』『クロノトリガー』などのキャラクターデザインなど、世界中から愛される鳥山さんの作品。上記の仕事だけでなく、これまで多くの芸能人のイラストも手がけてきた。
突然の訃報に悲しむ声は多く、タレントの千秋さんは「先生 ＸもインスタもＹｏｕＴｕｂｅもＳＮＳのアカウントも全部、先生が特別に描いてくれたもの。思い出がいっぱいある。ずっと大切にします」とＸにポストを投稿。千秋さんのＸのアイコンは、鳥山さんが描いたというドクロ柄の衣装にイチゴの乗った大きな王冠をかぶった千秋さんの似顔絵。特徴的な目元も表情もそっくりだ。
また千秋さんは同日、『Ｄｒ.スランプ』のアラレちゃんのイラストと鳥山さんのサインの描かれたニンテンドーＤＳの画像も投稿し「大好き。ありがとうございました」と、いまだ拭いきれない悲しみと感謝の気持ちも表していた。
この他にも過去に鳥山さんが手掛けた芸能人のイラストは多くある。
歌手の浜崎あゆみさんは自身のインスタグラムを更新し、「『Ｒｕｌｅ』という曲でドラゴンボールエボリューション全世界テーマソングを担当させていただいた際に鳥山明先生が描いてくださった’ａｙｕ’。生涯の宝物のひとつです。ご冥福をお祈りいたします」と、鳥山さんが手掛けたイラストを添えて哀悼コメントを投稿。
これは２００９年公開の実写映画『ＤＲＡＧＯＮＢＡＬＬ ＥＶＯＬＵＴＩＯＮ』の主題歌ＣＤの初回限定盤の描き下ろしピクチャーレーベルのイラストだ。バチバチの長いまつ毛に大きな瞳、悟空とお揃いのオレンジ色の道着を着た“ａｙｕ”のイラストは華やかだった。
また、お笑いコンビ・品川庄司の品川祐さんにはサイヤ人戦闘服バージョンとナメック星人バージョンの２パターンの豪華イラストや、サイヤ人戦闘服バージョンの次長課長の井上聡、悟空と同じ道着の麒麟の川島明さんなど、これまで公開されてきた芸能人のイラストにはどれも鳥山さんのサービス精神が窺える。川島さんのＸのアイコンは、鳥山さんの描いた似顔絵になっており、８日には原画を添えて「これからも先生の名作達を後世に伝えていきます」とポストした。
特に、ヴィジュアル系バンド「ｊｅａｌｋｂ」でｈａｄｅｒｕとしても活動する田村淳さんはこれまで多くのイラストを鳥山さんに手掛けてもらってきたようで、Ｘに「鳥山明先生 ｊｅａｌｋｂのライブに何度も足を運んで頂いて、ＣＤアルバムのジャケットを描いて頂いたり、ドラゴンボールイベントにも曲を使って頂き、オレンジヒーローという曲のタイトルも鳥山先生に頂いたりと本当に沢山のギフトをありがとうございました。オラずっと大切にします」とポスト。
ＣＤアルバムのジャケットイラストと、自身が結婚した際に鳥山さんからお祝いで贈られたというベジータ・ブルマ夫妻の手描きイラストを投稿した。
また、鳥山さんは２０１９年には一緒に『ドラゴンクエスト』シリーズを作ってきた、作曲家のすぎやまこういちさんの米寿のお祝いにイラストをプレゼントしたことも。スライムの音符を巧みに操るすぎやまさんの楽しそうな表情はファンから見てもほほえましいものだった。
たくさんの人の心に残り続ける鳥山明作品の数々。似顔絵を描かれた芸能人たちがうらやましいばかりだ。
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