鳥山明さん訃報に悲しみの声…『ドラクエ12』『HD-2D版ドラクエ3』『ドラゴンボールDAIMA』に『サンドランド』も…まだこんなにあった「世界のファンが期待する」進行中作品たちの画像
『ドラゴンボールDAIMA』公式サイトより (C)バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション

 漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』の黄金期人気を牽引した『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』などの作者で知られる鳥山明さんが2024年3月8日、急性硬膜下血腫のため1日に68歳で亡くなっていたことが発表された。

 鳥山さんは漫画家としての活躍だけでなく、同時期には『ドラゴンクエスト』や『クロノトリガー』といったゲーム作品のキャラクターデザインを手がけたことでも知られており、Xでは突然の訃報に世界中のファンからの哀悼ポストが相次いだ。

 また『ONE PIECE』の尾田栄一郎さんや『NARUTO-ナルト-』の岸本斉史さん、鳥山さんとの共著もある『電影少女』の桂正和さんなど、多くの漫画家からもその死を惜しむ声が送られ、Xでも森田まさのりさんや井上雄彦さんなど、同時期に連載を持っていた『ジャンプ』作家陣からのポストも多数挙がった。

■漫画にアニメにゲーム、世界中のファンが期待する鳥山作品たち

 鳥山さんには現在も進行している企画がいくつもあった。

 その中でも代表的なものがナンバリングタイトル最新作『ドラゴンクエスト12 選ばれし運命の炎』だ。2021年5月27日の「ドラクエの日」に配信された生番組で突如発表となった同作。『ドラクエ』シリーズの作曲家として知られるすぎやまこういちさんも2021年9月30日に亡くなっており、鳥山さんとすぎやまさんの関わる最後の『ドラクエ』が「12」となってしまった。

 第1作から『ドラクエ』シリーズを手がけてきた、生みの親である堀井雄二さんは、鳥山さんの訃報に際してXにコメントを投稿している。「これ以上、なんて言えばいいのか言葉になりません。本当に、本当に、残念です」と、突然の別れを悲しむ悲痛な心境を伝えている。

 また『12』と同じく、2021年の「ドラクエの日」では『ドラゴンクエストIII』のリメイク作である『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』の制作も発表されていた。こちらについても追加の情報はいっさいないが、堀井さんの2023年12月のXへの投稿によれば、『HD-2D版 ドラクエIII』もテストプレイの段階まで進んでいるのだという。

 今後もますますの展開が期待されていた『ドラクエ』シリーズだけに、その喪失感はあまりにも大きい。鳥山さんがどのような形で『12』そして『HD-2D版 ドラクエIII』のキャラクターデザインやパッケージイラストなどに関わるか、今後、世界中のファンから注目が集まることだろう。

 この他、アニメでは、『ドラゴンボール』の完全新作シリーズとなる『ドラゴンボールDAIMA』が2024年秋に展開される予定だった。

 公式サイトでは鳥山さんは「DAIMA」というタイトルに「DAIMAというのは造語で、漢字では『大魔』英語では『Evil』といった感じでしょうか」とタイトルに込められた意味を語り、「今回も基本ストーリーや設定、デザインの多くを書かせてもらっています いや、いつもよりかなり気合が入っているかもしれません!」と、作品のメイン部分に大きく変わっていることを明かしていた。

「DAIMA」では悟空たちが小さくなってしまうとのことで、新たな『ドラゴンボール』の世界を楽しみに待っていたファンも多かったことだろう。

 さらに、『ドラゴンボール』連載終了後に短期集中連載で描かれた作品『SAND LAND』のプロジェクトも勢いを増していたところだった。

 2023年8月に劇場公開された映画『SAND LAND』のWebアニメ版が、『SAND LAND: THE SERIES』というタイトルで3月20日からディズニープラス「スター」で独占配信されると発表。また、2024年4月25日にはPlayStation4/5・Xbox Series X/S用ゲームソフトが発売予定だ。

 これだけの多岐にわたる作品が、世界中のファンに期待されていた。鳥山さんの死を乗り越えるにはまだまだ心が痛むが、我々をワクワクさせてくれた唯一無二の世界と楽しい思い出は、いつまでも心で輝き続けることだろう。

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