立体視メガネに早すぎた無線化も…使えなかった?ファミコン時代に子どもたちが憧れた「夢の周辺機器」の画像
『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』(任天堂)パッケージ

『リングフィット アドベンチャー』でのリングコンや、『ダンスダンスレボリューション』の敷きマット型コントローラーに、レースゲーム用のハンドル型コントローラーなどなど、ゲームの可能性を広げてくれる「周辺機器」はワクワクするもの。

 1983年に生まれた「ファミリーコンピュータ」も、本体前面に周辺機器を接続できる端子が用意されていた。連射機能を搭載したコントローラー「ジョイカードmkII」は、多くの子どもたちが愛用していた周辺機器だろう。

 その一方で、夢のようなアイテムでありながらも、当時の技術や需要を考えるとちょっと早すぎたものや、使い道が分からないような機器もあった。今回は、ファミコンの周辺機器の中から、変わり種のアイテムを振り返ってみたい。

■スマブラのキャラになった「ファミリーコンピュータ ロボット」

 まずは、1985年に任天堂から発売された『ファミリーコンピュータ ロボット』だ。その名の通り、まるでピクサー映画『ウォーリー』のWALL・Eのような、二つの目を持ったロボット型の周辺機器で、ゲーム画面上から送信される光信号を目で受信し、それに応じてロボットを動かすことができるというもの。

『ブロックセット』と『ジャイロセット』という専用のゲームソフトが2タイトル発売され、『ブロックセット』は、画面内のキャラを操作すると、ロボットへ信号を送ることができ、ロボットがブロックを積み重ねて、指示通りに配置するというゲーム。

『ジャイロセット』は、ロボットにファミコン本体のIIコンをセットし、赤・青のゲートを上下させ、画面内のキャラの通路を確保するというものだ。
 
『ファミリーコンピュータ ロボット』は当時はあまりヒットしなかったタイトルだが、その後、2000年代前半からさまざまなゲームに登場するようになり、Wiiの『大乱闘スマッシュブラザーズX』からはプレイアブルキャラとしても登場。現在では、その存在を知っている人も多い。

■ゲーセン気分を自宅で『トップライダー』に『エキサイティングボクシング』

マリオカート』で、左に曲がるときに、体も一緒に左に曲げる人を見たことがあるだろうか。それだけプレイヤーがゲームに没入しているということでもあるが、1988年に発売されたバイクレースゲーム『トップライダー』(バリエ)は、風船型のコントローラーにまたがってバイクを操作するという、異色の周辺機器つきタイトルだった。

 ゲームの箱には小学生高学年ぐらいの男子がまたがっているが、60kgまでは耐えられるようで成人でも小柄であれば使えそうだ。ただ、ゲームをプレイしないときに膨らませたままだと少々邪魔だったかもしれない。

 このような“大きい”周辺機器を使うゲームでいえば、1987年にコナミ(現コナミデジタルエンタテインメント)から発売された『エキサイティングボクシング』もそうだろう。これは膨らませたエアバッグを叩くとプレイヤーのパンチがゲームに反映されるというボクシングゲーム。こちらも少々大きめで邪魔になりがちな周辺機器ではあるが、『Fit Boxing』の先駆けのようなゲームだったと言えなくもない一本だ。

 ゲーム画面を通常のコントローラー以外で操作するという点では、1990年に発売された、手に装着するコントローラー「パックス パワーグローブ」も夢のアイテムだった。これはテレビにセンサーを設置し、グローブ型のコントローラーをはめることで、手の動きでゲームを操作できるという革新的なデバイスだ。

 14通りのプログラムが存在し、ゲームの内容に応じて使い分けが可能。プログラムによって、グローブを右に動かせば、ゲーム内のキャラも右に動く、といった操作ができる。

 しかし、実際に使ってみると操作が非常に難しく、説明書にも「練習が必要」と書かれている。後のWⅰⅰやWⅰⅰ Uにも通じる、未来を先取りしたアイテムではあったが、時代が少々早すぎたのかもしれない。

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