■”死ぬ気で応援”を有言実行! 富樫の逆転勝利につながった「大鐘音」
「驚邏大四凶殺」では、男塾と関東豪学連がそれぞれ4人を選抜しデスマッチをおこなっていた。残された一号生たちは20キロ先にいる仲間のためにエールを送るのだが、普通の応援団とは一味違う。
“富士をもゆるがす魂の叫び”……まさしくこれが男塾名物の「大鐘音」だ。とんでもない轟音でまさに“死ぬ気で応援”を体現していた。たかが応援と侮るなかれ、富樫が強敵の飛燕と戦ったときには、その窮地を救って逆転勝利に導いている。
その場にいないから届くわけないじゃん!って思うのも当然だが、ここで“民明書房”の出番となる。なんでも「戦国武将考察」によると、武田信玄が上杉謙信との戦いで遠く離れた味方を励ますために、一千騎の兵を並べて大声の激を送ったというのだ。その距離は約100キロ……え? 100メートルではなくて?
しかも余談では、昭和15年の全日本大学野球選手権で神宮球場から池袋までエールが聞こえたという記録があるらしい。いや、駆け付けろよ……と言いたいところだが、小学生だった当時は真剣に信じ切っていたものだ。
大声を出すだけなら楽勝かもしれない。まてよ、大声でエールを送るだけではダメなのだ。魂を込めて、遠方の味方に届けないといけない。……というか届くわけないし、血管が切れて倒れてしまいそうだ……。
さて、「男塾名物」を一般人がクリアするのはやっぱり無理そうだ。それもそのはず、男塾名物は男塾で日々研鑽している男子たちだけがクリアできるものなのだろう。いやはや、男塾万歳である。