2024年3月1日の本日から、『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』が公開される。本作はドラえもんやのび太をはじめとしたお馴染みメンバーが、不思議な少女・ミッカとともに音楽の惑星での冒険を描いた作品だという。
『ドラえもん』にはこれまでも、さまざまな音楽に関するひみつ道具が登場している。凄まじい声量を発揮するジャイアンや、なぜかバイオリンだけは下手なしずかちゃんの存在などもあり、音のひみつ道具は欠かせないのだ。ここでは『ドラえもん』に登場した、印象深い“音”のひみつ道具たちを紹介しよう。
■人を感動させるけど…実は怖い道具!?「ジーンマイク」
コミックス第9巻に登場するのが「ジーンマイク」だ。このマイクは人に向かって話すだけで、相手を感動させることができる。
ある日、先生の言葉に感動したのび太。同じように友達を感動させたいと相談されたドラえもんは、ひみつ道具「ジーンマイク」を渡す。これを使うと“感動周波音波”が出て、聞く人の脳を揺さぶってジーンとさせるというもの。のび太が「ほんとかなあ。」とつぶやいただけで、ドラえもんは涙を流して感動するほどの効果だ。
その後ものび太が何かマイクでつぶやくだけで、周囲は泣きながらオーバーに感動する。最終的にのび太はお尻のポケットから「ジーンマイク」を取り出すときにおならをしてしまうのだが、その音を聞き、みんなは「なんという感動的なおなら!」と、のび太を追いかけまわすのであった……。
反応が大げさすぎるマイクだが、もしこのマイクを使って政治家が国民に演説をしたら、どんな人でもたちまち人気者になるだろう。そう考えるとジーンマイクは国家も支配できるマイクであり、恐ろしい道具とも言えよう。
■他人に聞かせるメロディには不向き!?「音楽イモ」
食事を楽しみながら美しいメロディを奏でる道具もある。それがコミック4巻に登場する「音楽イモ」だ。これは、食べてから10分経つと、美しい音楽がおならになって流れるひみつ道具だ。
それを使って、かくし芸大会に出たのび太。しかし、ひと口食べればいい「音楽イモ」をすべて食べてしまう。お尻から漏れ出すガスに耐えきれなくなったのび太は、最後はガス爆発を起こし、お尻からガスを放出しながら空を飛び続けてしまうというオチだ。
少量であれば美しいメロディが楽しめる「音楽イモ」。けれども所詮はおならが奏でるメロディなので、聞き続けていると臭いが気になるというデメリットもある。一人で楽しむには良いが、他人に聞かせるにはちょっとイマイチの道具と言えそうだ。