■文具やぬいぐるみ…昭和に起きたスパンクブーム商品化は数知れず
『おはよう!スパンク』は、数多くの商品化がされていた。
スパンクの等身大のぬいぐるみをはじめ、筆箱や鉛筆などの文具類、お弁当箱やピクニックバスケット、シールや財布……など、日常で使う小物類はほぼ製造されていたようだ。また、ペンダントにもなる“スパンク ウォッチ”や、食べ終わったらティーカップにもなるという、デザインの凝った容器のふりかけなど、つい手にしたくなる独自性の高いユニークな商品も続々と販売されている。
ちなみにスパンクのグッズは、現在でもメルカリなどで多く販売されている。商品を見ると、ミシンのおもちゃやピンバッジ、お祭りでかぶるようなお面など、スパンクが掲載されていた昭和の雰囲気が垣間見える。
筆者は幼いころ、時々『なかよし』を買ってもらっていたが、その付録にスパンクのレターセットが付いてきた記憶がある。もったいなくて使わないまま保管し、そのままどこかに行ってしまったような……。大切なものほど宝物として机の奥にしまい込み、結局使わずしてなくしてしまうのは、子どもの頃の“あるある”と言えそうだ。
今回『おはよう!スパンク』のアニメ動画を見返してみたところ、“スパンク語”とも言える独特なスパンクの鳴き声や、オープニングに登場するスパンク型のトーストなどを見て、とてもノスタルジックな気持ちになった。
2022年には連載プレ45周年を迎えたことを記念し、『おはよう!スパンク てくてく』という4コマ漫画も発表されている。見るだけでなんとも幸せな気分になるスパンクは、令和の今でも唯一無二のキャラクターと言えるだろう。