■MA形態になった途端にマスコット感が…!? 「ガブスレイ」

 最後に紹介するのは、『機動戦士Zガンダム』に登場した可変MS「ガブスレイ」だ。

 細身ながらも、どこかどっしりとした印象のガブスレイ。小さなモノアイの細く鋭い可動域が凛々しい表情を作りだし、長距離狙撃が可能な“フェダーイン・ライフル”を携えると一気に技巧派戦士の雰囲気を漂わせる。

 そんなガブスレイがMA(※モビルアーマー)形態に変形すると、まるで昆虫のような見た目となり、途端にマスコット感が増す。その機動性こそ脅威ではあるが、さっきまで凛々しかったガブスレイが、MA形態でちょこまかと動き回る姿を客観視すると、どうにも憎めなくなってしまうのだ。

 茶色のカラーリングも相まって、“虫感”があまりにも強すぎることから苦手な人もいるかもしれないが、幼少期に虫取りをしたことがある人ならば“木に止まっている”ガブスレイを容易に想像できてしまうのではないだろうか……。

 そんなガブスレイを食べるなら、各部の尖った部分に注意しながら食べ進めつつ、時々味変として“フェダーイン・ライフル”をポリポリと食べるのが王道となるだろう。

 

 今回紹介したMSたちはあくまでも作中に登場する「兵器」であり、その無骨さを隠しきれていないのも事実だ。それでも、見慣れないMSの出で立ちから少し視点を変えてみると、その愛くるしさたるや……!

 本記事で紹介したように、ほんの“ちょこ”っとしたきっかけから『ガンダム』作品に触れる人が増えるとともに、読者にとってのバレンタインデーが素敵な一日になることを願っている。

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