■母親とはぐれてしまった少女『仮面ライダー龍騎』志田未来

 最後は『仮面ライダー龍騎』に出演していた、志田未来さんを紹介する。

 志田さんは7歳でドラマデビューを果たし、2005年の『女王の教室』や2006年『14才の母』『探偵学園Q』など、幼い頃から活躍を続けている女優だ。初の大河ドラマ出演となった2023年『どうする家康』では、糸役として強くたくましい大人の女性を演じていた。

 そんな彼女も、9歳のときに『仮面ライダー』に出演している。2003年放送の『仮面ライダー龍騎』第49話「叶えたい願い」にて、母親とはぐれてしまった女の子・ミライ(芸名のまま)として登場した志田さん。

 銀座の街に大量のレイドラグーンという敵が出現。人々が襲われ逃げ惑うなか、母親とはぐれてしまい道路でうずくまってしまうミライ。主人公・城戸真司(仮面ライダー龍騎)に助けられ、その後母親と合流する。真司のもとを離れる際の心配そうな表情、母と再会を喜ぶ姿など、名女優としての片鱗を感じさせる名演技を見せていた。

 ちなみに、このときのミライを助けたときの致命傷により城戸真司(仮面ライダー龍騎)は死亡し、主人公不在の『仮面ライダー龍騎』衝撃の最終回へとつながる。子役だった志田さん登場のシーンは、実は本作でもかなり重要なシーンでもあった。

 

 今回は、子役時代『仮面ライダー』シリーズに出演していた名俳優たちを紹介してきた。いずれも幼い頃から芸能の仕事を開始し実力をつけ、今や映画やドラマに引っ張りだこの人気俳優ばかりだ。

 初々しい幼い姿の中に、彼らの現在の面影を感じることができる貴重な作品たち。この機会に見返してみてはいかがだろうか。

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