■狙った機体の狙った部位に百発百中！
『ＳＥＥＤ』にてフリーダムガンダムに搭乗するようになって以降、極力人を殺めない戦い方へと変わったキラ。フリーダム初登場時にジンの大軍に向けて放たれた“ハイマットフルバースト”は、武装やメインカメラの破壊のみに留めたうえで全て戦闘不能にしている。
さらにストライクフリーダムの初陣シーンでは、ドラグーンシステムを備え砲門がさらに増えているにもかかわらず、“ドラグーン・フルバースト”でグフイグナイテッドなどの大軍を同時に戦闘不能にしているのである。
“スーパーコーディネイター”として圧倒的戦闘センスを備えているとはいえ、あまりにチートじみているその操縦技術には、さすがの視聴者も「それはないだろ……」とツッコミを入れざるを得ない。
人を殺めないといえば聞こえは良いが、戦闘不能にした機体とパイロットをその場に放置するという行為やその甘さなどから、ファンの間でもキラへの賛否はかなり分かれている。とはいえ、一瞬にして相当数の機体を戦闘不能にできるその操縦技術は、ＭＳパイロットという一点において考えれば歴代『ガンダム』作品においても、圧倒的に優れたキャラクターであると認定せざるを得ないだろう。
とにかく“ヤバすぎる”操縦技術で戦場を蹂躙してきたキラ・ヤマト。『ＤＥＳＴＩＮＹ』後半に至ってはほぼ被弾がなく、登場するだけで勝利の確定演出にも見えるほど危なげない戦いぶりを見せた。
そんなキラが、およそ２０年ぶりに新たな戦いに臨む『ＦＲＥＥＤＯＭ』でどのような活躍を見せるのか、その物語にも注目しながらぜひ見届けようではないか。
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