■ハーレム系アニメ?ちょっとセクシーなギャルとのラブコメディ
日常アニメを視聴したいなら、『少年ジャンプ+』で連載中の伊科田海氏の漫画を原作とした『道産子ギャルはなまらめんこい』(テレビ東京ほか)もおもしろい。
本作は、東京から北海道北見市へと引っ越してきた四季翼(しきつばさ)が、地元の女子高生に翻弄されるラブコメ作品だ。なお、物語の舞台である北海道北見市は作者の出身地でもあり、北海道の魅力も伝わってくる。
本作には3人のヒロインがいるが、1話に登場したのはメインヒロインの冬木美波(ふゆきみなみ)。いわゆる「オタクにやさしいギャル」で、奥手な主人公に積極的なアプローチをかける。「そうはならんやろ」と感じるようなアニメならではのエピソードも多く、ラブコメとしての完成度はかなり高い。
ほか2人のヒロインはまだ登場していないので、今後の四角関係に発展するのか、どんな恋愛模様が描かれるのか楽しみにしたい。
■ゲテモノ料理?魔物を食べてダンジョン攻略
最後に紹介するのは『ダンジョン飯』(TOKYO MXほか)。異色のグルメアニメといえる本作の大筋は、よくあるダンジョン攻略だ。しかし、そのアプローチがかなり特殊でおもしろい。
主人公ライオスはダンジョン最下層に取り残されてしまった妹を助けるために、ダンジョン攻略を急ぐが、急を要するあまり、物資をそろえられない。そこでライオスは食糧を持たず、ダンジョンの魔物を調理することで空腹を満たしていくことを決意する。
1話では、歩き茸や大サソリ、スライム、人喰い植物を調理して水炊きやタルトにしていた。調理後の完成品は決してゲテモノチックではなく、むしろ我々がいかにも食べたことのあるような見た目で、意外と美味しそう。とはいえ、パーティメンバーのマルシルはかなりの嫌悪感を見せていたので、日本人にとってのゲテモノ料理に感覚は近いのかもしれない。
なお、アニメの公式サイトでレシピと画像が公開されているので、興味がある人は見てみてほしい。本作は2クール連続の放送が決まっているので、しばらくグルメアニメ(?)に困ることはなさそうだ。
1クールに多数のアニメが放送されるようになって久しいが、必ず視聴者の度肝を抜くアニメが毎回登場する。今期もまた、期待したい作品が多い。今回はピックアップしなかったが、『青の祓魔師 島根啓明結社篇』(TOKYO MXほか)、『僕の心のヤバイやつ(第2期)』(テレビ朝日系)、『姫様“拷問”の時間です』(TOKYO MXほか)なども個人的にはプッシュしたい作品だ。ほかにもおもしろい作品がたくさんありそうなので、随時チェックしていきたい。