2024年1月に入り、今期も新しいアニメが続々と放送されている。新アニメは毎回楽しみだが、放送される本数も増え、まだ新作アニメの情報をつかみ切れていない人もいるのではないだろうか。今回は、筆者が視聴したなかで「今からでも視聴すべき」と思った話題作をピックアップ。まずは1話だけでも視聴してみてほしい。
■第1話からトレンド1位に!オープニングもすごいロボットアニメ
最初に紹介するのは、『勇気爆発バーンブレイバーン』(TBS系)。Cygames Picturesが制作した、近頃では貴重となった原作がないオリジナルのロボットアニメだ。
制作発表当時から何かと話題になった本作。第1話はリアルロボットものを思わせるシリアスな展開で物語が進められるが、後半に差し掛かったところで突如雰囲気が一変。主人公・イサミの前に意志を持つロボット「ブレイバーン」があらわれ彼をコクピットに乗せると、懐かしのロボットアニメさながらの熱血系主題歌『ババーンと推参!バーンブレイバーン』をバックに、どんどん敵をなぎ倒していった。
第1話から、かなりのインパクトを与えてくれた『勇気爆発バーンブレイバーン』。「バーンバーンバーンバーン……」で始まる熱いテーマソングを歌うのは、ブレイバーン役を務める声優の鈴村健一氏。筆者にとって鈴村氏といえば、ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズのザックス・フェア役や、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのシン・アスカ役など、どちらかといえばクールな印象があったため、あまりのギャップに思わず笑ってしまった。
おもしろいのはブレイバーンの“圧”がとにかく強いこと。自分の意見はゴリゴリに押してくるし、イサミの話は全然聞いていない。なまじ爽やかだから、余計に濃い。しゃべるロボットは『勇者王ガオガイガー』などの勇者シリーズを彷彿させるが、今後どのようにストーリーが展開するのか楽しみだ。1話を見たら、最後まで視聴者を連れて行ってくれそうな安心感のある作品だ。
■異世界でビジネス?相棒は賢者で文鳥
各クール、アニメ化される異世界作品が話題を呼ぶが、続いて紹介するのは、『佐々木とピーちゃん』(TOKYO MXほか)。ぶんころり氏によるライトノベルを原作とする異世界アニメだ。
本作を1話視聴して感じたのは「要素がてんこ盛り」というもの。異世界と現代日本を舞台にした作品で、主人公はブラック企業で勤務する中年サラリーマン。第1話は、2話分となる60分の尺で作られているのだが、これだけの要素を視聴者に伝えるためなら、たしかに30分では足りないだろう。それほどの大ボリュームだった。
主人公の佐々木は、癒やしを求めてペットショップで文鳥を購入。しかし、この文鳥は異世界の賢者・ピエルカルロが転生した姿だった。そこから佐々木も異世界に移動するようになり、現実世界の製品を販売するビジネスを開始する。
ビジネスアニメかと思いきや、魔法を使えるようになり、現実世界で異能バトルが始まる。さらに、ストーカー気質の女子中学生や有能そうな会社の後輩など、気になる人物も続々と登場してくる。2つの世界がどう絡み合っていくのか、これも今後が非常に楽しみな作品だ。
■動物の癒やしでヒーリング!もふもふこそ正義
向日葵氏(原作)・高上優里子氏(漫画)による人気漫画を原作とした『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』(TOKYO MXほか)も注目だ。
こちらは、動物が好きで癒やしを求めている人におすすめしたい癒やし系アニメ。いわゆる転生モノの本作は、27歳のOLが過労死するところから始まる。神さまに転生を持ちかけられた主人公の秋津みどりは、「人間以外の生物から好かれる力」を得て転生。動物はもちろん、聖獣や魔物にも好かれるように。
公爵家の次女として生まれて、何の不自由もなく動物を“モフる”人生はうらやましい限り。聖獣である白虎のお腹にもたれかかって寝られるなんて、幸せの極みでしかない。
ただし、転生する際に神さまが出した条件は「人類が存続するべきかどうか見極める」というもの。このままハートフルなストーリーが続くのか気になるところだ。