『キン肉マン』といえばさまざまな名勝負が繰り広げられてきたものだが、その試合会場も非常にさまざまだった。競技場や野球場、砂丘にお城……と、観光名所まであったもの。
そこで令和の今では見られない“消えた名所”と、その試合を振り返ってみよう。
■さまざまなドラマを築き上げた後楽園球場「ロビンマスクVSカナディアンマン」
まずは後楽園球場で行われた、第20回超人オリンピックで激突した「ロビンマスクVSカナディアンマン」の一戦だ。後楽園球場はプロ野球の名試合がたくさん行われたこともあり、知名度も高かった。
後楽園球場といえばNPB(日本野球機構)の読売ジャイアンツと日本ハムファイターズのフランチャイズとして長年親しまれており、阪神甲子園球場と並んで多くの野球ファンが観戦に訪れていた。幼少時、阪神ファンだった筆者にとっては“敵地”という印象が強かったものだ。
マドンナやマイケル・ジャクソンなど海外の大スターたちがコンサートをおこなうほどの名所だったが、1987年に老朽化で閉鎖され、翌年に解体されている。
さて、試合はなぜかこの偉大な名所を持ち上げて揺さぶっていたカナディアンマンに対し、ジャーマンスープレックスを華麗に仕掛けたロビンマスクが勝利している。
それにしてもこの馬鹿力超人、何を思ったのか巨大化して球場に駆け付けた一般人までも危険にさらしている。あの高さからマットに後頭部直撃の技を食らったのは、因果応報だろうな。
■大相撲の激闘が繰り広げられた蔵前国技館「ウォーズマンVSラーメンマン」
次は、蔵前国技館で行われた、第21回超人オリンピック準決勝の「ウォーズマンVSラーメンマン」の一戦だ。蔵前国技館といえば、昭和時代の大相撲で名勝負を繰り広げてきた由緒ある場所でもある。
筆者世代でも大相撲といえば両国国技館のイメージがあるが、こちらは1985年に建て替えられ、今も使用されている。一方で蔵前国技館は1984年に老朽化で閉館となり、跡地は蔵前水の館や都の下水道事務所としても活用されている。
さて、この試合は金網に囲まれた棺桶デスマッチとなり、ラーメンマンが華麗な空中殺法を披露するも、最終的にウォーズマンのスクリュードライバーによって敗れてしまった。
当時としてもかなり衝撃的な展開で、ウォーズマンの強さが一番際立っていたころといえる。