■まだ学生!?最終強化プランの発案者
メカニックと言えば経験豊富な人物をイメージするが、『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』に登場したタクヤ・イレイは、戦争に巻き込まれる前は学生で弱冠16歳の少年だ。成り行きで地球連邦軍のネェル・アーガマに乗船することとなり、整備を手伝っていた。つまり、正式なメカニックではないのだ。
しかし、ユニコーンガンダムのフルアーマー強化プランを考案した人物こそタクヤ。ネオ・ジオン軍残党の首魁であるフル・フロンタルとの最終決戦において、主人公バナージ・リンクスの命をつないだともいえる大きな功績を残した。
そんなタクヤは、フルーアーマー強化プラン以外にもバナージを助ける行動をとっている。それが第15話「宇宙で待つもの」。航宙貨物船ガランシェールとネェル・アーガマをワイヤーで接続して、大気圏から引っ張り上げるという作戦で、ガランシェールにトラブルが発生。ガランシェールの後押しをしていたユニコーンガンダムに、ネェル・アーガマからワイヤーを射出したのがタクヤだ。
「宇宙に帰ってこい、バナージ!」というセリフを受けて、バナージはニュータイプの力をみせ、ユニコーンガンダムはNT−Dシステムを発動。さらには、赤い発光現象から緑色の発光現象に変化した。バナージが成長するターニングポイントとなった、重要なシーンだ。
メカニックはパイロットほど目立つ存在ではなく、アニメにおいてはどうしてもサブキャラの枠を出ない。しかし、機体が整備されないことにはパイロットの出番はないため、パイロットとメカニックの信頼関係は重要だ。あらためてメカニックとパイロットとの関係性に注目して、アニメを視聴してもおもしろそうだ。