■剣を研ぐ快感がたまらない『仮面ライダーキバ』の「ザンバットソード」
最後は、2008年放送『仮面ライダーキバ』の「ザンバットソード」を紹介する。前作の『電王』が明るく楽しいライダーだったのに対し本作は、従来の特撮では敵というイメージが強い“吸血鬼”をモチーフにするなど、劇中のいたるところに西洋的なホラー要素がある、おどろおどろしい雰囲気が漂う作品だ。
ザンバットソードも、人間の生命エネルギーを吸って生きるファンガイアの王のために作られた“最強の魔皇剣”といういわくつきの武器。第37話『トライアングル・キングが斬る』で初登場した際は、仮面ライダーキバである紅渡だけの力では制御しきれないほど強力なものだった。
放送当時発売された「魔皇剣DXザンバットソード」(本体価格8,250円)は、剣を研ぐようなスライドアクションでパワーを溜め、そのスライドの回数によって効果音とLEDの発光が変わる仕様になっている。このスライドアクションがなんとも心地良く、思わずシャカシャカやってしまうものだった。さらに、鍔の部分に装備された“ウエイクアップフエッスル”を外すことで特殊待機音が鳴り、必殺技“ファイナルザンバット・斬”も再現可能だ。
『仮面ライダーキバ』らしいコウモリのデザインと、金色をベースに黒色と赤色と豪華な見た目、まさに王の剣の風格を持った武器だった。
今回は、歴代『仮面ライダー』のなかから、とくにギミックが最高だった武器とそのDXシリーズを紹介してきた。いずれもその仮面ライダーを象徴する武器で、当時発売されたDXシリーズも再現度が素晴らしく、仮面ライダーになりきらせてくれる最高のアイテムだった。
『仮面ライダー』シリーズでは、次はどんなカッコいい武器が登場するのだろうか非常に楽しみだ。そして引き続き、DXシリーズもついつい欲しくなってしまうのだろう。