『仮面ライダー鎧武』火縄大橙DJ銃に『仮面ライダー電王』デンガッシャー…歴代『仮面ライダー』の“ギミックが最高だった武器”の画像
『仮面ライダー鎧武/ガイム』Blu-ray COLLECTION 2 [Blu-ray](TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D))

仮面ライダー』シリーズでは、作品ごとにそのライダーに相応しい武器が登場し、カッコいいデザインと満載のギミックには毎回脱帽させられるばかりだ。一方、放送に合わせてバンダイからは、武器おもちゃ「DXシリーズ」が発売される。劇中のライダーの活躍を再現できる“なりきりアイテム”は、子どもならず大人でもついつい欲しくなってしまう。

 そこで今回は、歴代『仮面ライダー』のなかから、とくにギミックが最高だった武器とそのDXシリーズを紹介する。

■操作とサウンドが豊富『仮面ライダー鎧武/ガイム』の「火縄大橙DJ銃」

 まずは、2013年放送の『仮面ライダー鎧武/ガイム』から「火縄大橙DJ銃」を紹介する。本作は、“戦国武将”モチーフのライダーと“フルーツ”モチーフの鎧や武器の組み合わせがユニークな作品だ。

 火縄大橙DJ銃も、戦国武将モチーフの鎧武に相応しい“火縄銃”タイプの武器だ。第23話『いざ出陣!カチドキアームズ!』で、鎧武の強化形態である“カチドキアームズ”が初使用し数十人の黒影トルーパーを一掃、その後も強敵たちを葬り続けた。

 当時販売された「スクラッチ装填 DX火縄大橙DJ銃」(本体価格5,500円)も再現性が素晴らしく、多彩なギミックと音声遊びが非常に楽しいおもちゃだ。

 DJが使うようなターンテーブルが付いており、その横のスピードコントロールつまみを回すことで通常の火縄銃モードから一発の威力に優れた大砲モード、連射できるマシンガンモードへと変化。その際のテンポが変わる待機音声もテンションを上げてくれる。もちろん、劇中と同じく「カチドキロックシード」(本体価格2,000円)も装着可能で「カチドキチャージ!」の音声と特別な待機音のあとに、ど派手な銃撃音が出る必殺砲撃も再現可能だ。

 さらには、別売りの「DX無双セーバー」(本体価格5,200円)と組み合わせることで大剣モードになり、劇中で多くの強敵オーバーロードたちを葬り去った必殺技“火縄大橙無双斬”が大迫力の特別サウンドで楽しめる。

 ギミックと音声の豊富さ、さらに別売りの無双セイバーと組み合わせることで、ライダー武器の中でもトップクラスの重量感も持つ、大ボリュームのDXシリーズだ。

■組み替えが楽しい『仮面ライダー電王』の「デンガッシャー」

 次は、2007年放送の『仮面ライダー電王』から「デンガッシャー」を紹介する。仮面ライダー電王は“電車”と“おとぎ話に登場する動植物”をモチーフとした、シリーズ屈指の明るさを持った作品だ。

「イマジン」と呼ばれる個性豊かな怪人を憑依・交代させて戦う電王は、その武器であるデンガッシャーもそれぞれのイマジンの特徴に合わせて変形する。そして、第1話から最終話まで電王のメイン武器として使用され続けており、イマジン・モモタロスのセリフを借りると、まさに“最初から最後までクライマックス”のような武器だった。

 当時販売された「連結武装 DXデンガッシャー」(本体価格4,180円)も、劇中と同じく1番から4番までのパーツに分かれていて、その組み替えよってソード、ロッド、アックス、さらにはガンと基本の4モードの変形が楽しめる。

 また、それに加えてブーメラン、ハンドアックス、薙刀、十手なども再現可能。さらには『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』で登場したスペシャルな武器“サヴェジガッシャー”にもなる。しかし、この変形にはデンガッシャー2本が必要なので、当時再現できた人は少なかったのではないかと思う。

 このおもちゃの唯一の難点は、パーツの組み立てが意外に複雑であること。付属の説明書は必須であった。それ以外は文句なしの歴代最高DXシリーズの1つと言っていいだろう。

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