令和の高校生である長男。ファミコン版『ドラゴンクエスト2』をクリアできるか、“お年玉3倍”をかけて勝負している。前回は船を手に入れ、アレフガルドまで到着していた。
ルールをおさらいすると、ダンジョン以外は攻略サイトを見てもOKとしている。しかし線引きが必要なので、クリアするのがゴールなものの、逆に飽きてしまったらそこで終了とした。
筆者にとってはとくにメリットはないのだが、まあ昭和の名作ゲームを遊んでくれるだけで嬉しいもの。ここは温かく見守ってやろうではないか。
■攻略法を知っているから有利か? ちゃっかり“みずのはごろも”を2つゲットして強化
『ドラクエ2』は難しいとはいえ、攻略方法を知っていると意外とスムーズに進められる。しかし、ファミコン操作なうえ、今のテレビだとちょっと見づらいため、普段のゲームよりもしんどいらしい。長男は紋章集めの最中、2度目の休憩に入った。
というのも、テパの村にて「ドンモハメ」に“みずのはごろも”を作ってもらうために一度冒険を中断する必要があるから。再開後、長男はドンモハメのところへ行こうとせず、ドラゴンの角へと向かっている。
コイツ……もしかして、あの裏技を使う気か!? 懸念は的中。なんと、“みずのはごろも”を2つゲットする裏技を披露していた。これはかなりの強化といえる。ちゃんとファミコン版で検索しているので、この裏技は問題ない。おそらく、“はかぶさの剣”も作る気でいるのだろう……。
それにしても、スマホで撮影しているとはいえ、“ふっかつのじゅもん”の入力は面倒ではないのだろうか? 筆者の疑問に「めんどい」と一言。「というか、昭和の時代って画像では残せなかったの?」とまで聞いてくる。
そういえば、筆者の時代は富士フイルムの「写ルンです」が主役だったな。「あー、あれね」と、近年流行しているとのことで一応は知っているらしい。だが、「フラッシュ機能」、「親指でギザギザを回してフィルムを送る」、「ネガの焼き増し」など、言っていることが分からないらしい。そもそも「“ネガ”? なにかの呪文?」とまで……。ここでも時代の変化を感じてしまうな。
■ロンダルキアで挫折経験! バズズのザラキとベリアルのイオナズンを応援するも…
さて、ほとんどの紋章を無事に集め終わって4度目の休憩に入り、翌日、“じゃしんのぞう”をゲットしていた長男。このダンジョンは難易度が高いので一度全滅していたが、どうにか進めたようだ。そしてここからは、ロンダルキアへの洞窟に入る。
ダンジョンは攻略法を見ないルールなのだが、ある程度覚えていても難しいもの。無限ループや落とし穴はやっかいだ。当時小学生だった筆者たち世代は、よくクリアできたものだと思う。
長男も必死にノートにメモを取りつつスマホで動画を撮影して何度もトライしていたが、ここは敵モンスターも強力なので「あーもう! 昭和カオス!」と、苛立っていた。ただ、そこは長男も意地があるのか、レベルアップを兼ねて洞窟を抜けていった。
懐かしいロンダルキアの大地だ。ここからもかなりの強敵揃いでエンカウント率が高い。それでもなんとかロンダルキアのほこらまで辿り着いた。「しんどかった」とひと言漏らしていたが、その気持ち分かるな〜と共感しつつ、ちょっと感心してしまった。
ハーゴンの神殿で“はかぶさの剣”を作成し、またもや強化。ここから門番トリオとの対決を迎える。アトラスはすぐに撃破されてしまったが、ここで頼れる存在なのがバズズだ。
イオナズンからザラキが入り、一気に画面が真っ赤になるから恐怖そのもの。長男も「ぐわ!」とダメージを負っている。さすがバズズだ。さて、そろそろやめる気になっただろう?
すると「ちょっとこれ入力して」と、長女に振る長男。いつの間にか中学生の長女&小学生の次女も集まってきており、「お年玉3倍なん? やったー!」と大喜びしている。
いやいや、お前らは関係ないぞ!と言うものの、聞く耳を貸さない。ちなみにゲーム好きの長女も“ふっかつのじゅもん”に「なにこれ!?」とクレームを入れていた。
さて、リベンジ戦だ……って、バズズが気付いていない! まったくレアな展開だ。長男も先制攻撃からラリホーで眠らせている。なんと一方的にやられてしまった。何やってんだ、バズズ!
仕方ない……ベリアルに頼ろう。だが、ベリアルもルカナンにスクルトの応酬となり、マヌーサが効いているので2回攻撃も空振りをしてしまう。頼みのイオナズンもなかなか唱えてくれないのであっさりと負けてしまった。まったく何やってんだか! 真剣にやってくれよ……。