3月でアニメ放送開始40周年! 細野不二彦が描いた昭和の人気アニメ『GU-GUガンモ』の魅力を振り返るの画像
『Gu-Guガンモ』デジタルリマスター版 DVD-BOX2【想い出のアニメライブラリー 第22集】(TCエンタテインメント)

 昭和の人気アニメ『GU-GUガンモ』を覚えているだろうか? ピンク色でチャーミングなニワトリのような主人公・ガンモが活躍するストーリーで、1984年から1985年にかけてアニメのゴールデンタイムである日曜夜7時に全50話が放送され、お茶の間を中心に人気を博した。その後は再放送もあり、筆者的には平日夕方の放送のほうが馴染みがある。

 その『GU-GUガンモ』が今年3月で、アニメ放送開始から記念すべき40周年を迎える。そこで今回は、懐かしの昭和の人気アニメ『GU-GUガンモ』の魅力を振り返っていきたい。

■細野不二彦さんの人気漫画が原作

『GU-GUガンモ』の原作は細野不二彦さんの漫画で、1982年から1985年にわたって『週刊少年サンデー』(小学館)で連載され、単行本は全12巻が発売されている。

 細野さんはマスコットのような可愛いキャラや、美少女の描写に非常に定評がある作家だ。ほかの代表作には、こちらもアニメ化された『さすがの猿飛』などがあり、『さすがの猿飛』の主人公・猿飛肉丸と今回の『GU-GUガンモ』の主人公・ガンモには、ぽっちゃり体型で愛嬌がある部分など、通ずるものがあるように思う。

■ガンモを中心に繰り広げられるドタバタ劇

 アニメ第1話「なんだ? どうした!? 不思議なガンモ登場/つくねにハンペンだからガンモ」で、道端に「かわいがってください」の札と一緒に捨てられていた巨大な卵は、佃家の長女・つくねに拾われる。

 そこから誕生したピンク色の大きなニワトリのような生物は、長男・半平太のあだ名“ハンペン”から、おでんの具つながりのがんもどきで“ガンモ”と名付けられ、佃家に居候しはじめることに。

 人の言葉を喋り、家族の誰よりもご飯を食べ、さらにはテレビにチャンネル権を主張するなどすぐに佃家に馴染んだガンモは、佃家や半平太の友人を巻き込み、毎回のようにドタバタ劇を繰り広げていく。

 ガンモの特徴としては、鳥なのに高所恐怖症、とさかを触られると全身の体の力がなくなってしまうといったものがある。また、好物はコーヒーで、飲むとお酒のように酔っぱらってしまうなどユニークだ。

 さらには「ケッコー、◯◯もどき! 変身!」と叫んで、(簡単ではあるが)変身をすることもできる。第21話Bパート「ガンモはようかい!? 幼稚園は大さわぎ!!」では、多くの変身を披露していた。

 ほとんどの回がAパートBパートに分かれており、それぞれが1話完結型の構成になった非常にテンポのいいアニメだった。

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