『カバチタレ』に『逮捕しちゃうぞ』意外と珍しい…? 漫画実写ドラマに登場、名女優たちが演じた相性バツグンの「女性バディ」の画像
『ハコヅメ~たたかう! 交番女子~』第1巻Blu-ray(バップ)
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 警察モノや裁判モノの漫画は、主人公たちが難事件・トラブルを華麗に解決していく様子が見どころのひとつ。物語が進むに連れてバディの絆がより深まっていく展開も定番だが、男性キャラ×男性キャラ、男性キャラ×女性キャラのバディに比べ、女性同士のバディを主人公にした作品は意外と珍しかったりする。

 さらに、漫画の実写化となると作品数もとたんに少なくなる。そこで今回は、「女性同士のバディ」が魅力的だった漫画実写化作品をいくつか振り返ってみようと思う。

■交番勤務の警察官バディ『ハコヅメ』戸田恵梨香さん&永野芽郁さん

 まずは、『モーニング』で2017年から連載がスタートした泰三子さんの漫画『ハコヅメ 〜交番女子の逆襲〜』を見ていく。

 同作は、仕事はできるがクセが強い元エース刑事と、公務員になりたいという理由だけで警察官になった新人巡査の女性バディの成長と活躍を描く作品である。作風はコメディタッチだが、原作者が元警察官なので通常の交番業務に加え一般人には知りえない警察の不条理やブラックな面にも切り込んでいて学びもあった。

 ドラマでは、新人巡査・川合麻依を永野芽郁さん、指導員の元エース刑事・藤聖子を戸田恵梨香さんが演じている。二人は原作のキャラともよくリンクしていて、川合のふわふわした性格や藤の厳しくも愛情深い性格がうまく表現されていたように思う。

 二人の掛け合いとストーリー展開のテンポの良さも視聴者からウケたが、交番所長・伊賀崎秀一を演じたムロツヨシさんや、三浦翔平さんを始めとする刑事課の面々のコミカルな演技も彩りを加えていた。 

■豪華ゲストも見どころだった『逮捕しちゃうぞ』の原沙知絵さん&伊東美咲さん

 次は、1986年より『モーニングパーティー増刊』で連載された藤島康介さん原作の『逮捕しちゃうぞ』だ。

 同作は交通課の女性巡査コンビが様々な事件を解決していく物語で、2002年にテレビ朝日系列で実写化ドラマが放送された。ただ、実写化ドラマでは原作の基本的なキャラ設定しか継承しておらず、エピソードは大幅に変わっている。

 ドラマでW主演を務めたのは、原沙知絵さん&伊東美咲さん。ハイテク機器に強く高度なドライビングテクニックを持つ小早川美幸を原さんが演じ、男勝りで勝気な性格、さらに武闘派という辻本夏実を伊東さんが演じている。二人は抜群のプロポーションゆえ、婦警姿が美しかった。

 同作の見どころは、豪華なゲスト陣にもあるだろう。水泳の元世界王者イアン・ソープもちらっと出演していたし、当時人気が高かったボブ・サップは「暴走婦警 VS 野獣サップ」というエピソードに登場していた。

 さらにこの二人は、日本シリーズの西武VS巨人戦に婦警衣装で登場したこともある。その繋がりで、最終回には当時ジャイアンツの選手だった元木大介さん・高橋由伸さんもゲストとして出演していた。

 と、華やかなキャスト陣に原作の人気度の高さも相まって、放送開始当時は注目を集めた同作。しかし、原作の魅力でもあったカーアクションがほぼなかったり、主人公の二人が原作よりも威勢が良く豪快なキャラになっていて頭脳派&肉体派バディではなく似た者同士バディになっていたりし、賛否を集めた部分もある。

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