『ドラゴンクエスト』シリーズには、簡単に手に入らない装備品があったものだ。時には誰かに封印されていることもあり、それだけに入手できたときは感動したものだ。
そこで、『ドラクエ』シリーズにおける、手に入れるのが厄介だった強力な武器や防具を見ていこう。
■いくら何でもひどすぎる…エンカウント率が一気に上がった『ドラクエ3』ピラミッドにある「おうごんのつめ」
まずは『ドラクエ3』に登場する「おうごんのつめ」だ。これは砂漠にあるピラミッドの地下2階に安置されている。ここへたどり着くのはそれほど難しくないのだが、砂漠地方の敵はなかなか強敵でもあった。
ましてやファミコン時代はここに「おうごんのつめ」が隠されているという情報も得られないので、攻略本や友人の口コミなどがないと隠し階段すら見つけられない。
さらに、この地下フロアは呪文が使えないので、はじめて来たときにはちょっと焦ってしまった。奥へ進むと祭壇のようになっており、棺を調べると「おうごんのつめ」を手に入れることができる。
これを装備すると武闘家の攻撃力が極端にアップするので、テンションが上がるもの。ただ、ここからが大変で、エンカウント率までも一気に上がってしまうのだ。
ファミコン版ではこの流れがまったく意味不明なのだが、リメイク版になると「災いあれ」と言われてしまう。呪文が使えないので“リレミト”ができないし、“ホイミ”で回復も不可能。まるで“ファラオの呪い”ともいうべき問題で、初見プレイヤーは詰んでしまうこと間違いないだろう。勝手に取ってゴメンナサイと言いたいくらいである……。
とくにファミコン版はピラミッドを抜けてからも呪いが続いており、とにかく敵との戦闘が多くなり、げんなりしてしまう。リメイク版はピラミッド内のみ呪いがかかるので、わざと全滅して町に戻るという技も使えたものだ。
■超難関! イーターコンビが凶悪過ぎた『ドラクエ5』封印の洞窟にある「おうじゃのマント』
『ドラクエ5』では、かなり厄介なダンジョンがあった。それは「封印の洞窟」で、ここには主人公の最強防具というべき「おうじゃのマント」が眠っている。
この洞窟は魔物を封印できる仕掛けがあり、これをクリアするとそのフロアには魔物が出現しなくなる。一見、『ドラクエ』シリーズにありがちな仕掛けなのだが、ここで登場するモンスターたちが凶悪過ぎるのが困ったもの。
とくに一緒に登場しやすい「レッドイーター」と「ブルーイーター」がかなり手強い。見た目がちょっとグロテスクで、初見では簡単に倒せそうなのだが、とんでもない攻撃力を誇る。しかも、素早さも高いので先制攻撃されやすい。
攻撃呪文で一網打尽にしたいところだが、このイーターコンビは耐性が異なる。レッドイーターはメラ系・ギラ系・イオ系に強く、ブルーイーターはヒャド系・バギ系・デイン系に強い。
仕掛ける呪文を間違えようものなら1ターンを無駄にしてしまう。しかも、パッと見分けがつかず名前もややこしいので、筆者もよく間違えてしまったものだ。
また、一緒に登場するエビルマスターはベホマラーを使ってコイツらを回復させるし、時にブルーイーターを呼ぶので厄介でもあった。揃って登場されるとこちらの回復呪文が追い付かず、あっという間にHPを削られて全滅ということもあったな。
しかもエンカウント率が高いので、レベルを上げて臨んでも苦労するダンジョンだった。主人公の最強防具だけに、厳重に封印されているのだろうか。イーターコンビは見た目も気持ち悪いのだが、リメイク版では動きも入り、ツメで切り裂くような攻撃をしてくるのがとっても怖い。
実はここでは、敵全体に効果のある“おたけび”の特技が有効だった。初見プレイではそんなの思いつかない。だって、コイツらって外見的に“おたけび”に強そうじゃん……。