2024年は「辰(たつ)年」。辰とは「龍」であり、十二支のなかでも唯一実在しない生物だ。龍やドラゴンといえば、強大な存在としてアニメやゲームに数多く登場するが、龍をモチーフとしたかわいいキャラも珍しくない。
そこで今回は「辰年」にちなみ、アニメやゲームに登場する「龍」がモチーフになった女性キャラクターをピックアップ。強キャラクターだけではなく、意外とゆるふわなキャラクターも多かったので紹介したい。
■ドラゴンのメイド!最強のお世話係
最初に紹介するのは2013年から『月刊アクション』で連載中のクール教信者による漫画『小林さんちのメイドラゴン』に登場する主人公・トール。
トールは主人公の1人で、人間界に落ち延びたドラゴンである。命の恩人である小林のメイドとして、人間の姿で人間界に溶け込んでいるがドラゴンとしての力は健在。しかし、愛情を抱いている小林に丸め込まれることも多い。その様子から、小林はトールのことを「ちょろゴン」と呼ぶことも。そんな頭が上がらない様子がとてもかわいらしい。
■300年生きているドラゴン!最強魔女の弟子となる
次に紹介するのは2021年にアニメ化された、森田季節氏のライトノベル『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』に登場するレッドドラゴンのライカ。本作はいわゆる転生モノで、主人公であるアズサ・アイザワが不老不死の最強魔女としてスローライフを堪能するストーリー。
ライカはそんな最強の魔女アズサと力比べをするが、あっさりと敗北してしまう。それ以降は、アズサを師匠と仰ぎ、身の回りの世話を行うようになる。メイド風の衣装やウェイトレス姿は人気があり、作中でも評判になることが多い。
■連載再開が待ち遠しい!日常系ドラゴン娘
近年で龍キャラといえば、2022年に『週刊少年ジャンプ』で連載がはじまった眞藤雅興氏による漫画『ルリドラゴン』の主人公・青木瑠璃もそうだろう。
主人公のルリは高校1年生。それまでは普通に過ごしてきたが、ある朝起きると頭にツノが生えており、自分が人間とドラゴンのハーフだったことを知る。それでも普段どおり学校に出席したが、授業中にくしゃみをするとその拍子に火を吐いてしまう。喉が耐えきれず、吐血して倒れるが、ドラゴンの回復力ですぐに完治。徐々にドラゴンらしい特徴が備わっていく。
連載開始に先立ってボイスコミックが公開されるやいなや、ジャンプでは意外な日常とファンタジーが入り交じったゆるっとした世界観や、主人公のかわいらしさが大評判となった本作。コミックス1巻が刊行された時点で本作は休載に入っていたが、2023年に発表された『このマンガがすごい!2024』のオトコ編で第9位にランクイン。これを受けて、作者の眞藤氏が感謝の言葉とともに「来年には良き報告ができるよう頑張ります」とコメントしている。辰年に合わせ、青木瑠璃の物語が再び動き出すことに期待する読者は多いのではないだろうか。