『ベルサイユのばら』オスカルに『ときめきトゥナイト』蘭世も…好きな男性の上半身を見てドキドキ! 昔の少女漫画によくあった“ヒロイン赤面”のシーンの画像
フェアベルコミックス『ベルサイユのばら』第8巻(フェアベル)

 昔の少年漫画には、女の子の入浴シーンなどをうっかり見てしまい、「きゃーっエッチ~!!」と叫ばれるシーンが多かった。『ドラえもん』に登場するしずかちゃんの入浴シーンが代表的だろう。

 しかし少女漫画においても、好きな彼の着替えシーンなどを見て赤面するシーンは多々ある。とくに彼のたくましい上半身を見てしまったとき、そのドキドキ具合は加速するのだ。今回はそんな昔の少女漫画によくあった、好きな男性の上半身を見てドキドキするシーンを紹介する。

■あの胸に顔をうずめてきたというのか…!『ベルサイユのばら』

 池田理代子氏の『ベルサイユのばら』は、1972年に『週刊マーガレット』(現:『マーガレット』集英社)で連載がはじまった昭和を代表する人気作品である。主役のオスカルが、幼馴染のアンドレのたくましい上半身を見てドキドキするシーンは、本作のなかでも有名だろう。

 国民議会が開かれている会場周辺の警備を任された衛兵隊。その日は雨が降っており、隊員たちはずぶ濡れになってしまう。その後、オスカルはダグー大佐に話しかけながら司令官へ戻ってドアを開ける。するとそこには、濡れた体を拭く上半身裸のアンドレの姿が……!

 慌ててドアを閉め「ぶ…無礼者ーっ!! し…し…指令官室をなんと心えておるかーっ」と声を荒げるオスカルであったが、胸の高鳴りはおさまらない。「あ…あの胸に…わたしはいままでへいきで…へいきで顔をうずめてきたのか…」と、赤面しながらうろたえる姿はなんとも乙女だ。

 このシーンは、これまで幼馴染として意識していたアンドレのことを、確実に1人の男性として強く意識した瞬間である。この着替えシーンをきっかけに、オスカルとアンドレは幼馴染の関係から愛し合う男女へと徐々に発展していくのであった。

■着替えを見たからには自分も見せる!?『エースをねらえ!』

エースをねらえ!』は、山本鈴美香氏によるテニススポーツ漫画だ。1973年2・3合併号から1975年および1978年4・5合併号から1980年まで『週刊マーガレット』(現:『マーガレット』集英社)にて連載された。

 主人公の岡ひろみは、同じテニス部の先輩である藤堂貴之に想いを寄せていた。ある日、合宿先で後輩たちと練習をしている最中、ひろみは誤って川に落ちてしまう。

 ずぶ濡れになった服を脱ぐため、その場で着替えるひろみだったが、悲鳴を聞きつけた藤堂とその友人・尾崎が駆けつけ、その着替えシーンを目撃してしまうのだ。

 悲鳴をあげるひろみに慌てる藤堂たち。しかしすぐさま、2人はその場で洋服を脱いで上半身をあらわにし「失敬!」と言って去っていくのであった。

 藤堂のたくましい上半身を見て、その晩はドキドキして眠れないひろみ。それにしても藤堂たちがおこなった、ひろみの着替えを見てしまった謝罪?として、自分たちの上半身も見せる行為はあまりにも粋ではないか。このような対応は、自分の体に自信のある男性でないと、なかなかできないだろう。

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