『テイルズ』『FF』『キングダムハーツ』オープニングがすごかった! 2000年代のブーム?  ゲーム主題歌を務めたJ-POPの豪華歌手たちの画像
バンダイナムコ公式サイトより『テイルズ オブ デスティニー』(C)いのまたむつみ (C)1997 2006 NBGI

 最近では減少傾向にあるが、一昔前はゲームに豪華なオープニングムービーが実装されていることが多かった。特にRPGのジャンルでは有名アーティストを起用した楽曲をバックに美しいムービーが流れ、壮大な物語の幕開けにワクワクした人も多いだろう。また、そうした楽曲はテレビCMで使用されることもあり、意外なアーティストのコラボにも驚かされた。

 そこで今回は、ゲームで主題歌を務めたJ-POP歌手とオープニングムービーを3つピックアップ。ゲームとのつながりや内容を振り返ってみよう。

■主人公が歌い出す!? 圧倒的な歌唱力

 最初に紹介するのは、『FINAL FANTASY X-2』。2003年にPlayStation2で発売された本作は、300万本以上を売り上げた『FINAL FANTASY X』の正統続編だ。

 そんな期待作のOPで主題歌を務めたのは、倖田來未さんの『real Emotion』だ。『FF8』作中ではフェイ・ウォンさんの「Eyes On Me」が効果的に流れ、『FF9』でも白鳥英美子さんの「Melodies Of Life」が主題歌に採用されていたが、リュックの合図で始まる本作のOPでは、主人公であるユウナのライブが繰り広げられる。そのユウナが歌うのが、倖田さん本人が歌う本楽曲だ。

 ユウナは歌う前に、前作のコスチューム(和風)から今作のコスチューム(現代風)にチェンジ。あまりのイメチェンに多くのファンが驚いた。また、ユウナの普段の声と倖田さんの強い歌声のギャップに驚いたファンも多いだろう。賛否がわかれたと記憶しているが、個人的にはユウナの強い意志が感じられる楽曲だった。

 本作は『FINAL FANTASY』シリーズ初の続編、ライブで始まるOPなどかなりの意欲作。HDリマスター版が配信されているので、未プレイの場合は遊んでみてほしい。

■匂わせが多い?ストーリーが気になるOP

 オープニングムービーのあるゲームといえば、『テイルズオブ』シリーズを思い浮かべる人が多いと思う。1995年に発売された第1作『テイルズ オブ ファンタジア』は、スーパーファミコン用に発売されたタイトルにも関わらず、異例の「主題歌あり」「声あり」で、その美しいオープニング映像で多くのユーザーを驚かせた作品。

 その後の『テイルズ』シリーズでは浜崎あゆみさん、倉木麻衣さん、BUMP OF CHICKENなど錚々たるアーティストが主題歌を手がけたが、個人的には『テイルズ オブ デスティニー』を推したい。本作は1997年にオリジナル版、2006年にリメイク版がPS2で発売されており、主題歌はDEENの代表曲のひとつ「夢であるように」が採用された。

 本シリーズのオープニングムービーは、本編ストーリーの「匂わせ」をしてくるものが多い。本作のオープニングムービーも、巨大な兵器が地表を攻撃するシーンや竜に乗った主人公のスタン、ライバルキャラ・リオンの悲しげな表情など、気になる内容がてんこ盛り。特に、しゃべる剣であるディムロスが捕らえられているシーンから始まり、ディムロスが解放されたシーンで終わるのは冒険心がくすぐられた。

 なお、本記事を執筆する際に、あらためてオープニングムービーを見直した。プレイしたからこそ言えることだが、「たとえすべてを失っても」の歌詞でリオンが悲しげな表情をするシーンはあまりにも感動的だった。

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