10月から放送が開始されたドラマ『トクメイ! 警視庁特別会計係』。次回、いよいよ最終回を迎える本作では、橋本環奈さん演じる女性警察官・一円(はじめまどか)が“経費削減”の「特別命令(トクメイ)」を命じられ、特別会計係として「お金」という特殊な焦点から事件を解決していく姿が描かれている。
少しのズレも許せない几帳面な性格と、持ち前の運の悪さからさまざまな事件に巻き込まれてしまう円だが、コロコロと表情を変えながら懸命に立ち向かう橋本さんの姿はとても愛らしいと話題だ。
そこで今回は漫画実写化作品において、“女性警察官”を演じた豪華女優たちをご紹介していこう。
■刑事じゃない姿が新鮮…!?『カバチタレ!』篠原涼子さん
行政書士を主人公に描かれた監修・青木雄二さん、原作・田島隆さん、作画・東風孝広さんの『カバチタレ!』は、依頼人を法律の観点から守っていくストーリーだ。
2001年に放送された実写ドラマでは原作からいろいろと大幅なアレンジが加えられており、主人公は男性から女性へと性別が変更。田村希美を演じる常盤貴子さんと、行政書士・栄田千春を演じる深津絵里さんがダブル主演で登場した。
トラブルに見舞われていたところを助けられたことがきっかけで、千春の働く行政書士事務所で働くようになる希美。痛快なエピソードや二人の友情模様、そして強くたくましい女性像を描いたストーリー性が話題を呼んだ。
そんな本作で、千春の天敵として登場する女性警察官・宮城京子を演じていたのが、篠原涼子さんだ。
放送当時27歳だった篠原さんは、現在の“大人の色気”というよりは少し年上の“いい女感”が作品のなかでも際立っている。髪をお団子にまとめてミニスカートの制服で登場する篠原さんと、ベリーショートで自らの正義を貫きながらもチャーミングな印象の深津さんの“犬猿の仲っぷり”は本作屈指の見どころだろう。
のちに2006年からはじまる『アンフェア』で、篠原さんは主人公のクールな敏腕女性刑事を演じることになる。シリーズ化された『アンフェア』での豪快な女性刑事役は大きなインパクトがあり、篠原さんの代表作のひとつとなっているが、『カバチタレ!』で見せた女性警察官役もはまり役だったように思う。
■原作の人気キャラを熱演!『こちら葛飾区亀有公園前派出所』香里奈さん
秋本治さんによる『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、通称『こち亀』は、日本を代表する長寿作品だ。
派出所につとめる警察官・両津勘吉を主人公に、さまざまなトラブルや事件が巻き起こるコメディー作品の本作は、2009年に実写ドラマ化を果たした。
主人公の両津役には香取慎吾さんが起用され、両津のトレードマークである角刈りに凛々しい眉毛を再現した姿に衝撃を受けた人も多いだろう。
そして大金持ちのお嬢様で、派出所唯一の女性警察官である秋本・カトリーヌ・麗子を演じたのが香里奈さんだった。原作ではショッキングピンクの制服が印象的な麗子だが、実写版の衣装もそれを忠実に再現。モデルとしても活躍していた香里奈さんは、麗子に負けない抜群のプロポーションで見事に着こなしていた。
中川圭一役の速水もこみちさんと並ぶと、どちらも常人離れしたスタイルから、まるで二次元から飛び出してきたかのような印象さえ受ける……。香里奈さんが演じた麗子は、間違いなくドラマに華を添える存在だった。