12月14日にいよいよ配信開始となったNetflixドラマの『幽☆遊☆白書』。冨樫義博さん原作の漫画を実写化した本作は、北村匠海さんが主演をつとめ、『君の膵臓をたべたい』などで知られる月川翔監督がメガホンをとった。
人気作の実写化ということで、ファンからは人間離れしたキャラが多い本作の実写化を不安視する声も多いようだが、一方で「戸愚呂兄弟」のビジュアルに注目が集まっている。
ムキムキの肉体を披露した戸愚呂弟(綾野剛さん)と、弟の肩に乗る戸愚呂兄(滝藤賢一さん)。VFXを駆使して再現された実写版「戸愚呂兄弟」は、すさまじいインパクトだった。
これにはファンも「滝藤さんの戸愚呂兄だけでお腹いっぱい」と満足な様子。そこで今回は、戸愚呂兄のような“肩のり”キャラの有名どころをご紹介していこう。
■兄が肩に乗るのは戸愚呂兄弟だけじゃない!『アストロ球団』明智球七&明智球八
巨漢の弟が小柄な兄を肩に乗せているのは、戸愚呂兄弟だけじゃない。原作:遠崎史朗さん、作画:中島徳博さんの漫画『アストロ球団』に登場する明智兄弟もその1つだ。
野球界のレジェンド・沢村栄治さんの遺志を受け継いだ9人の超人たちで結成される「アストロ球団」のメンバーが、「打倒・読売巨人軍&アメリカ大リーグ」という大きな目標に向かって邁進する本作。
超人的な能力をもつ登場人物のなかでも、明智兄弟は人間離れしたキャラだった。球七と球八の双子の兄弟である明智兄弟は、体が大きすぎてまともにベンチにも座れない弟・球八の肩に小柄で俊敏な兄・球七が乗っている。「人間発射台」とも呼ばれる球八が、「人間ロケット」の球七を放り投げることで超人的な外野守備を披露する明智兄弟。
人間を飛ばしてホームランを直接キャッチするという、反則ギリギリのプレーにも思えるが、昭和のスポーツ漫画らしい“異次元”の表現は面白く、人気を博した。
また、明智兄弟は人間性も高く評価されており、とくに情に厚い球七はファンからも愛されるキャラクターとなった。
■肩にちょこんと乗る姿が愛らしい!『桜蘭高校ホスト部』埴之塚光邦&銛之塚崇
少女漫画からは、葉鳥ビスコさん原作の『桜蘭高校ホスト部』をご紹介しよう。上流階級の子息や令嬢たちが通う「私立桜蘭学院高等部」に、一般家庭から特待生として通学する主人公の藤岡ハルヒ。彼女はある日「ホスト部」で高額な美術品を破損するという失態を犯す。
弁償するための資金を稼ぐため、「ホスト部」に所属することになったハルヒ。磨けば光る原石のようなハルヒが、“大人気ホスト部員”として花開いていく物語だ。
そんな本作に登場する埴之塚光邦は、通称・ハニー先輩と呼ばれ、とても愛らしい容姿をしている。小柄でまるで子どものような見た目のハニー。実年齢は高等部3年生なのだが、とてもそうは見えないのがチャームポイントだ。
そして彼に付き添ってホスト部に属しているのが銛之塚崇(通称・モリ先輩)だ。大柄で寡黙、ポーカーフェイスなモリ先輩は、ハニーのこと以外にほとんど興味を示さないキャラクター。並々ならぬ絆で信頼関係にある2人の登場シーンとしてよく見かけるのが、モリに肩車やおんぶをされるハニーの姿だった。
年齢でいえば同学年の2人なのだが、体格差は歴然。まるで父親のようにハニーをおんぶしたり肩車をするモリ。ちなみに2011年に放送された実写ドラマでは、ハニー役を千葉雄大さん、モリ役を中村昌也さんが演じていたが、千葉さんが縮小する演出が取り入れられており、ファンからは「なんか怖い」と戸惑う声も寄せられていた……。
現実的に考えると、同学年の男子生徒を肩に乗せること自体難しいだろう。だが、2022年に上演された歌劇『桜蘭高校ホスト部』では、なんと実際にハニー役の小西詠斗さんをモリ役の加藤将さんは肩に乗せていた。その体当たりな演技は圧巻で、拍手を送りたくなってしまう。