90年代『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて世間を圧巻した『幽☆遊☆白書』(冨樫義博さん)。Netflixの実写版ドラマとして、本日12月14日から配信が開始されることとなり注目を集めている。主人公の浦飯幽助役を北村匠海さん、女性から圧倒的な支持を集めた蔵馬役を志尊淳さん、飛影役を本郷奏多さんが演じるなど、オールスターぞろいの演技も圧巻だ。
そもそも『幽☆遊☆白書』は少年漫画として人気を博したが、連載が長期になるにつれ女性ファンも増えていった。その要因は目が離せないストーリーに加え、冨樫さんが描く魅力的な男性キャラが増えたこともあっただろう。そこで今回は、女性読者から爆裂的な人気のあった、知る人ぞ知る魅力的なサブキャラたちを紹介する。
■悪役だけど魅力的! クールな等身大イケメン「刃霧要」
刃霧要(はぎりかなめ)は、人類の抹殺を企てる元霊界探偵・仙水忍の仲間である。スナイパーの能力を持ち、あらゆる物に霊力を込めて弾丸として撃つことができ、幽助をあと一歩のところまで追い込んだ。
そんな刃霧は戦闘中でもとくに容姿が変貌することはなく、悪役キャラクターのなかでもかなりの正統派イケメンであった。甘いマスクに加え能力も高いことから、敵キャラながらも女性ファンは多かったようだ。
刃霧は幽助との戦いの最中、背後から飛影に剣で刺されてしまう。死んだかのように見えたが、仙水が倒されたのち、再び普通の高校生となって登場。とある女性とともに(アニメでは実妹という設定)と、虐待され命を落とした猫を悼んでいる。そして「これからそいつら狩りに行ってくるよ」「クラスメートだ ちょうど顔を見るのもイヤになってた」と、言葉を残した。
ナレーションには「高校卒業後 失踪 母への月20万の仕送りは失踪直後から5年ほど続く」とあり、冷酷でありつつも家族思いの青年だったのが分かる。彼がなぜ失踪したのか、その後どうなったのかも含め、ファンから多くの憶測を読んだキャラクターでもあった。
■元祖ビジュアル系イケメンキャラ!? 「鴉」
鴉は、幽助の最大の敵として名高い“戸愚呂”チームの一員。暗黒武術会に参戦し、蔵馬と死闘を繰り広げた。鴉のビジュアルは黒い長髪で顔には不気味なマスクが装着されている。全身黒づくめのスーツのようなものを着こなしており、あらためて見るとビジュアル系バンドのボーカルのようでカッコいい。
暗黒武術会での蔵馬との戦いは、まさにイケメン対イケメンの試合だった。妖狐となった蔵馬が美しく植物を操るのに対し、ダークな追跡爆弾(トレースアイ)で蔵馬を追い詰める展開はまるで芸術作品を見ているようだった。
鴉は蔵馬の攻撃により途中でマスクを剥がされるが、その素顔は中性的な影のある美男子だった。極悪非道な戸愚呂チームのなかでも美意識の高い鴉は、登場回数を増やすごとに女性ファンを増やしたキャラクターである。