■主人公でも超えられない地上最強の生物! 『刃牙』シリーズの「範馬勇次郎」

 さて、最後は『週刊少年チャンピオン』から、地上最強の生物という肩書を持つ『刃牙』シリーズ(板垣恵介氏)の「範馬勇次郎」だ。主人公・範馬刃牙は父親を超えたいがために戦いに明け暮れるのだが、その父親こそがこの範馬勇次郎である。

 勇次郎はとにかく存在が脅威すぎる。筋肉がすごくて体もデカイが顔も怖い。肉食獣のような出で立ちであり、軍隊を素手で壊滅させるというからとんでもない。道端でばったり出くわしたら失禁レベルだろう。

 対戦相手を再起不能に追い込むし、理性があるようでなかったりするから凶暴さが手に負えない。何せ強さが戦闘力ではなく、軍事力を基準にされているのだから普通ではない親父だ。アメリカの偵察衛星が24時間監視しているのもうなずける(いやうなずけない……)。

 若い頃のシーンはちょっと弱々しさもあってコミカルなのだが、基本的に鬼や野獣のような強さを見せつけていた。

 筆者としては、シティホテルでジャケット着用の是非を息子に説いていることが面白かった。それに対し「ちゃんと教えられたことなかったし」と返され、「イヤミか貴様ッッ」って声がデカイよ親父(顔もデカい)!他の客から苦情が出る……わけないな。でも刃牙の切り返しに反論できないところはちょっと可愛らしかった。

 彼に対抗できるのは『魁!!男塾』(宮下あきら氏)の江田島平八くらいか? ともにアメリカに恐れられる者同士、戦ったらどっちが勝つのか見てみたいものだ。う~ん、やっぱり塾長の方が規格外かな……。

 

 漫画ごとに世界観が変わるので、一概に誰が最強・最凶というのは意見が分かれるところ。まあ、読んだ作品で自分が衝撃を受ければ最凶キャラになるのだが、筆者的にはジャンプ以外ではこの3者が抜き出ていたものだ。

 でも、他にも大魔王バーンや悪魔将軍、鬼舞辻無惨など、バトル漫画が多いジャンプの方が最強・最凶キャラは優勢かな……。

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