『赤ずきんチャチャ』香取慎吾や『花より男子』山本耕史も… 意外な俳優がキャラの声をつとめていた“少女漫画原作”アニメの画像
赤ずきんチャチャ DVD-BOX VOL.1 第1~26話(限定)/キングレコード

 2023年公開の『君たちはどう生きるか』は、メインキャラの一人・青サギ役の菅田将暉さんをはじめとして、木村拓哉さんや柴咲コウさん、木村佳乃さんなど豪華俳優陣が声優を務めたことでも話題になった。一方、懐かしのアニメでも、豪華な俳優がキャラの声を務めている作品がある。しかも当時は知らずに観てたなんてことも……。

 そこで今回は、意外な俳優がキャラの声を務めていたアニメを厳選して3つ紹介していく。

■『赤ずきんチャチャ』狼男の少年リーヤ・香取慎吾

 まずは『赤ずきんチャチャ』から。メインキャストの一人であるリーヤ役を、当時SMAPだった香取慎吾さんが声を務めていたのはご存じだろうか。

 彩花みんさん原作の『赤ずきんチャチャ』は、魔女見習いのチャチャと仲間たちとが巻き起こすドタバタギャグ漫画である。1992年から2000年まで『りぼん』に連載され、1994年にはアニメ化もされ全74話が放送、当時小学生の女の子を中心に人気になった。

 香取慎吾さんが演じたリーヤは、チャチャの幼馴染で水色の髪が特徴的な狼男の少年。作中では子犬のような狼にも変身している。元気いっぱいで大食い(ただし狼男一族としては小食)な感じが、当時17歳の香取さんにかなりのハマり役だった。

 その頃、SMAPは結成して6年目。本作の主題歌でもあるシングル『君色思い』(残念ながら諸事情で映像ソフト版ではアレンジと歌い手が変更になった)をはじめ、『オリジナル スマイル』、『がんばりましょう』のリリースや、さらにはSMAP主演の映画『シュート!』の公開など、グループが国民的アイドルとして駆けあがっていこうとしている時期だった。個人の活動も増え多忙を極める中でのアフレコ収録だったが、香取さんはリーヤ役を見事に演じ切っている。

 そして時は過ぎ2022年、香取さんはSNSで「28年の時を経てチャチャと会えました!」と、チャチャ役の鈴木真仁さんとの2ショット写真を公開。香取さんにとっても『赤ずきんチャチャ』は思い出深い作品のようだ。

■『姫ちゃんのリボン』憧れの支倉先輩・草彅剛

 次は『姫ちゃんのリボン』で支倉浩一を演じていた草彅剛さんを紹介する。

『姫ちゃんのリボン』は水沢めぐみさん原作で、姫ちゃんこと野々原姫子が他人に変身できる“魔法のリボン”を使って活躍する魔法少女漫画。1990年から1993年まで『りぼん』に連載され、1992年にテレビアニメにもなり全61話が放送された。

 草彅さんが演じた支倉浩一は、姫子より2歳年上の演劇部の先輩。落ち着いた性格で成績も優秀、当初は姫子の片想いの相手でもあった。草彅さんの落ち着いた語り口が支倉くんのキャラによく合っていて、演劇好きという部分も現実の草彅さんにリンクするような役柄だ。また第13話『SMAPがやって来た』では、劇中に“SMAP”が登場し、草彅さんが“草彅剛”本人の声を当てているという特別なエピソードもある。

 このように『姫ちゃんのリボン』はSMAPと関わりの強い作品で、オープニング『笑顔のゲンキ』、エンディング『ブラブラさせて』『はじめての夏』『君は君だよ』をSMAPが主題歌を担当している。一部の楽曲は現在配信等で楽しめるので、興味のある方はぜひチェックしてほしい。

 ちなみに、『姫ちゃんのリボン』は1993年にはミュージカル化もされており、その際草彅さんは姫子の相手役となる小林大地役で出演している。草彅さん演じるヤンチャで問題児の小林大地もなかなか魅力的だったが、筆者個人としては、やはり支倉のほうがイメージに近いように思ってしまった。

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