■『ぷよぷよ』に登場『魔導』キャラたちによるRPG

 アルル・ナジャをはじめとしたキャラクターはパズルゲーム『ぷよぷよ』のブームで一気に認知度が高まったが、もともとは『魔導物語』シリーズが原点。1996年に発売された『魔導物語 はなまる大幼稚園児』はシリーズで唯一、任天堂のハードから発売されたタイトルだ。

 3DダンジョンRPGであった『魔導物語』の序盤を、『ドラクエ』のような一般的なRPG化しており、難易度を抑えた『魔導物語』入門編といった内容。『魔導物語』の世界観も丁寧かつ美しいグラフィックで描かれており、シリーズのファンも楽しめる名作である。

 どこでもセーブや、弱い敵との対戦をスキップ出来る機能も便利で、低難易度な初心者向けRPGとしても非常に優秀である。

 ただ、スーパーファミコン時代は『ぷよぷよ』ブームの真っただ中であったが、『魔導物語』シリーズのほうは、それによる付随効果が少なく、あまり盛り上がらなかったのが実に惜しい。

■スーファミ最終期に埋もれてしまった『星のカービィ3』

 シリーズ前作である『星のカービィ スーパーデラックス』は、オムニバス形式で様々なゲームが遊べるミニゲーム集の側面があったが、『星のカービィ3』ではスタンダードな横スクロールアクションへ戻った。

『星のカービィ 夢の泉の物語』や 『星のカービィ2』の正統進化といったアップデートがされており、スーパーファミコン版カービィの決定版ともいえる名作だ。

 しかし、1998年と、かなり遅い時期に出たのと、ゲーム性が違う『スーパーデラックス』が規格外のブレイクをした反動か、他のカービィシリーズに比べて話題にならなかった。


 スーパーファミコンソフト屈指の名作でありながら、様々な理由で知名度が低くなってしまった不遇の6作品。スーパーファミコンソフトを遊べる環境があるならば、是非ともやってほしい作品ばかりである。

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