人気ゲーム『桃鉄』シリーズ最新作『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』(コナミデジタルエンタテインメント)が2023年11月16日に発売された。『桃鉄』35周年を飾る本作には世界366都市の物件駅があり、まさにワールドクラスのすごろくに挑戦できる。ファンの注目度も高い、この冬の期待作だ。
『桃鉄』でおなじみなのが、お邪魔キャラの「ボンビー」たちである。プレイヤーの1人に取り憑いてイタズラをする貧乏神、致命的な大損害を与えてくるキングボンビーなど、彼らはさまざまな悪行でゲームを盛り上げ、ときに友情を破壊してきた。
そして、ボンビーのなかにはプレイヤーの心に深い傷を刻み付けた極悪すぎるボンビーが存在する。今回は『桃鉄』35年の歴史でドス黒い輝きを発する”やりすぎボンビー”たちを紹介しよう。トラウマのフラッシュバックにご注意を。
■ネズミーランドだけは許して…! 「ハリケーンボンビー」
まずは、『桃太郎電鉄12 西日本編もありまっせー!』全国編で初登場した「ハリケーンボンビー」だ。毎ターン、とりついているプレイヤーの所持物件を問答無用で最大15件も吹き飛ばす恐るべきボンビーである。近くにいるほかのプレイヤーもついでに被害を被るのがえげつない。
ハリケーンボンビーのやりすぎな点は、吹き飛ばす物件にほぼ制限がないところだ。貧乏神でも売却できない農業物件や、東京ネズミーランドなど1000億円を超える超高額物件も容赦なく奪い去っていく姿はハリケーンそのもの。桃太郎ランドだけは最後まで吹き飛ばさないのが、せめてもの救いか。
ハリケーンボンビーにすべての物件を吹き飛ばされた際に表示されるメッセージ「創造の始まりだ!」を突きつけられた時の絶望感たるや。経験者としては、思い出したくもない……。
■カードがなくちゃ何もできない! 「ゾンビボンビー」
『桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻!』に登場した「ゾンビボンビー」は、便利なカードをつけ狙う性悪なボンビーだ。
とりついているプレイヤーのカードを封印した上で、毎ターン所持カードをデメリットカードに変化させる。所持金の半分を腐らせる「ゾンビカード」など、絶対欲しくないカードがどんどん増えていくことがとにかくつらい。
ゾンビボンビーの恐ろしさは、手持ちカードが使えないままお荷物に変わっていく点にある。「特急カード」などのサイコロを増やすカードも封印されるのでなすりつけも難しく、ゾンビボンビーが消える頃にはカードがすべて失われた状態を余儀なくされるのだ。
特殊効果でプレイヤーを助けるカードは『桃鉄』攻略の要、欠かせない武器だ。それを根こそぎ腐らせるゾンビボンビー……性根の腐った奴である。