『北斗の拳』シンや『るろうに剣心』志々雄も… 漫画やアニメで“美しい女性たちを侍らせていた”魅力的な悪役たちの画像
『北斗の拳』究極版 第2巻(コアミックス)

 光があるからこそ、影が生まれる。強くてかっこいいヒーローがいるからこそ、その対になる悪役もいる。「正義は勝つ」という言葉があるように、多くの人たちは悪を爽快にやっつけてくれるヒーローに憧れるだろう。読者や視聴者だけでなく、ヒーローに恋するヒロインもそのうちの一人だ。

 しかし、悪には悪ならではの魅力も当然ある。カリスマ性を発揮して多くの信者や部下を獲得する悪役も少なくないし、中にはハーレムを築き上げ、女性をほしいままにしている悪のカリスマもいる。

 そこで今回は、女性たちをそばに侍らせていた悪役を紹介していこう。

■初登場時から女性を侍らせる… 『北斗の拳』シン

 まず最初に紹介するのは、原作:武論尊氏、作画:原哲夫氏の『北斗の拳』に登場するシンだ。シンといえば、ケンシロウのライバル兼恋敵。ケンシロウの恋人・ユリアをモノにしたがったシンは、非情な手によって、彼女を連れ去った。

 そんなシンの初登場シーンは、1ページまるっと使用した大コマで美女を侍らせているというものだ。ほぼ全裸の美女二人がシンの体に寄りかかり、まさに両手に花状態。彼女たちに身体をタオルで拭かれながらの登場である。

 その後、美女にガウンを着せてもらい、ケンシロウから逃げてきた部下を南斗聖拳で殺害。血で濡れた手を、またもや美女に拭いてもらっていた。

 ちなみに、同じ南斗聖拳のユダもハーレムを築いている。彼にいたっては女性に「UD」の刻印を焼き付け、ハーレム軍団に「おまえたち おれは美しいか?」と聞くナルシストっぷりを見せていた。

 『北斗の拳』の世界ではお金や権力よりも、拳の強さが人としての魅力なので、シンやユダに魅了されてしまうのも分かるような気がする。

■欲望のままに生きる… 『キングダム』凱孟

 続いて紹介するのは、原泰久氏の『キングダム』に登場する凱孟。魏国に属する巨漢の猛将で、「魏火龍七師」と呼ばれる英雄の一人である。百を超える武将の首を討ち取ったというエピソードからも、その強さの程がうかがえる。

 凱孟は、「著雍の戦い」の直前まで14年間も地下牢に幽閉されていた。そのせいもあってか、まさかの戦争が起こっている本陣の中、幽閉期間の渇きを女性で満たすという強欲ぶり。援軍要請の報告が来てもそっちのけだった。

 さらにその後は、さらってきた河了貂に「女ならば美しく着飾り 儂のような強い男に抱かれるのが至上の喜びのはず」と自信ありげに話す始末だ。そもそも欲望にストレートなタイプで、主人公・信に「戦は強者が欲望のままに 弱者を屠る単なる殺戮の場」と吐いたこともある。

 女性だけに対してだけ強欲なのではなく、信が強者と知ると一騎打ちを望むなど、わかりやすいタイプの男ではある。圧倒的な強さを持っている一方で信念などとは無縁で、王騎などに相手にされていなかったあたり、小物感は否めないキャラだ。

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