■何台壊せば気が済むのか…ホラーゲーム編
今まではどこかコミカルかつギャグテイストなキャラクターが多かったのだが、実はホラーゲームのようなシリアスな世界観でも、予想外の物を“武器”にしたキャラクターが存在している。
2021年に発売された人気ホラー作品『バイオハザード ヴィレッジ』には人智を超えた能力を持つ敵キャラクターが多数登場するが、なかでも意外な戦い方を見せたのが、“四貴族”の一人であるオルチーナ・ドミトレスクだ。
290cmという巨体もさることながら、伸縮自在で鋭利な爪や人間離れした耐久性、そしてなによりその残虐極まりない性格を武器にプレイヤーに襲い掛かってくる。
そんな彼女だが、敵を倒しハイスコアを目指すミニゲーム「ザ・マーセナリーズ」で、なんとプレイアブルキャラとして参戦。本編同様に“爪”を使った斬撃や、“虫”をけしかける遠距離攻撃を使いこなすのだが、なかでも自身が愛用していた“化粧台”を投げつけてくる姿には驚きだ。
「興奮度」なる専用ゲージを利用し、広範囲に大ダメージを与える“必殺技”なのだが、実はこれ、本編で苛立ったドミトレスクが癇癪を起こして投げ飛ばし、破壊した化粧台がそのまま“武器”にされたものである。
貴婦人のような立ち振る舞いのなかに、すべてを破壊しかねない凶暴さを隠し持った彼女を象徴するようなワンシーンだが、まさかそれがそのまま武器として起用されるとは……ファンも想像できなかったかもしれない。
RPGにアクションにホラーと、多くのジャンルで“武器”は敵と戦うための必須アイテムとなっている。威力や性能も多種多様だが、日用品や食品を振り回し奮闘するキャラクターの姿はなんともシュールかつコミカルだ。