『ドラえもん』のび太の住む町は犯罪だらけ!? 今考えると“恐ろしすぎる悪巧み”をしていた悪人たちの画像
てんとう虫コミックス『ドラえもん』(小学館)第25巻

 日本人ならきっと誰もがアニメや漫画で見たことのある『ドラえもん』。藤子・F・不二雄さんによる言わずと知れた名作漫画だ。

 本作はほのぼのとしたイメージもあるが、実は漫画には多くの泥棒や誘拐犯などが登場する。いずれもドラえもんの“ひみつ道具”で無事解決しているのだが、これら泥棒たちの登場回数を踏まえると、のび太の住む町は実に危険な場所なのではないか?と、思えてきた。ここでは『ドラえもん』に登場するたくさんの悪人たちを紹介したい。

■前科53犯の大泥棒登場!「モンタージュバケツ」

 てんとう虫コミックス4巻「お客の顔を組み立てよう」では、前科53犯の大泥棒が登場する。

 のび太が学校から帰ると、見知らぬ男が勝手に家に入ろうとしていた。男は“パパとママにくれぐれもよろしく”と言って帰っていったものの、両親に心当たりはない。どんな男だったか確認するためにドラえもんが出したのが、ひみつ道具の「モンタージュバケツ」だ。

 これを使って人相通りのパーツを顔に当てはめると、先ほど訪れてきた男の顔が。しかしこの男こそ、前科53犯の大泥望助(おおどろぼうすけ)だったのだ。

 大泥望助の顔になったのび太は、泥棒本人に監禁されてしまう。しかしモンタージュバケツで顔を変えようとした泥棒は失敗し、子分と大げんかをするというオチだ。

 しかし前科53犯にもなる泥棒が、昼間からあちこちうろついている町というのは恐ろしい。

■子どもでも容赦なくひったくる犯人! 「しあわせトランプの恐怖」

 コミックス27巻「しあわせトランプの恐怖」では、ひったくり犯が登場する。 帰宅後のび太は部屋にトランプがあるのを発見。急にしずかちゃんが現れ、一緒にトランプができたのび太は喜ぶが、実はそれは1枚減るごとに幸せなことが起きつつ、最後の1枚になったとき不幸が束になって襲いかかるという恐ろしいひみつ道具「しあわせトランプ」だった。

 トランプの噂を聞きつけた友人たちは代わる代わるトランプを使い、その都度幸せを手にする。最終的にのび太のところに戻ってきたときには、最後の2枚に……。なんとかトランプを捨てようとするのび太だが、どうしても手元に戻ってきてしまう。困り果てたときに突然現れたのが、なんとひったくり犯。のび太からトランプの入った金庫を奪っていってしまうのだ。

 最後のトランプを強奪した犯人には、やはり大きな不幸が降りかかった。テレビで捕まった犯人については、“犬に噛まれてドブに落ち、車にはねられ、落ちたところが交番だった”と、紹介されていた。

 結果的にのび太はひったくり犯によって助けられたものの、子どもから平然と持ち物を奪う悪者がいる町はやっぱり怖い。

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