アニメ化40周年! 微妙なバランスでも愛されたジャンプのファミコン『キン肉マン マッスルタッグマッチ』を振り返るの画像
ファミコン『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(編集部撮影)
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 2023年にアニメ化40周年を迎えたバトル漫画の金字塔『キン肉マン』。一度、連載は終了したものの、2011年より新シリーズがスタートし、2024年に完璧超人始祖編が新作アニメとして放送されることが発表されるなど、いまなお高い人気を誇っています。それほどまでに人気のコンテンツなのですから、これまでに何度もゲーム化しています。しかし、『キン肉マン』のゲームといえば、真っ先に思い浮かぶのはファミコンの『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(バンダイ)ではないでしょうか。

■リングの上で超人たちが飛び交うタッグマッチバトル

『キン肉マン マッスルタッグマッチ』が発売されたのは、いまから38年前の1985年11月8日。ファミコンの全盛期のともいえる時期にリリースされた本作はその名の通り、キン肉マンら8人の超人のなかから二人を選び、タッグマッチで対戦するアクションゲームです。

『キン肉マン マッスルタッグマッチ』

 一見するとプロレスゲームですが、相手のパワーをゼロにして倒すと勝利という、ある意味『キン肉マン』らしい勝敗の決め方が採用されたゲームとなっています。ひとりでもふたりでもプレイ可能で、ひとりでは超人を2人選んでコンピュータとひたすら戦い、ふたりだとそれぞれが2人ずつ超人を選んで対戦できます。

『キン肉マン マッスルタッグマッチ』

■スペシャルホールドもしっかり再現! 8人の超人が織りなすスペシャルファイト!

 本作に登場する超人は、キン肉マン、テリーマン、ラーメンマン、ロビンマスク、ウォーズマン、ブロッケンJr.といった正義超人に悪魔超人のバッファローマン、悪魔騎士のアシュラマンの計8人。当時の水準としては多い方だとは思いますが、すでに悪魔超人も悪魔騎士もそれぞれ7人いるのが分かっている時期なのですから、もっと使えるキャラが多ければ……と思った人も多いのではないでしょうか。

『キン肉マン マッスルタッグマッチ』

 バトルはA、Bボタンを使ったパンチやキックのほかに、バックドロップやラリアートといったプロレス技を駆使して戦いますが、勝負の決め手になる必殺技もしっかりと再現。さすがに原作コミックのようにタワーブリッジで真っ二つになったりキャメルクラッチ(なぜか本作のラーメンマンの必殺技はキャメルクラッチではなく空手殺法になってますが)で真っ二つになるほどの一撃必殺さはありませんが、勝負の趨勢を決めるパワーがあります。必殺技の操作は難しく決めるのは大変ですが、決まった時の威力は「これぞ必殺技!」といった爽快感がありましたね。一部を除いて。

『キン肉マン マッスルタッグマッチ』
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