■シリーズおなじみの要素が採用された決定版『がんばれゴエモン3』

 ファミコンで人気の『がんばれゴエモン』シリーズの、スーファミシリーズ。1作目の『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』では、ファミコン時代の横スクロールアクションの良さをそのままに、グラフィックやサウンド、操作性の強化がなされた。容量やボタンの数が増えたスーファミで発売されるにあたって、的を射たアップデートである。

 その後『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』でフィールドマップが採用。『スーパーマリオブラザーズ3』のようにステージ選択が可能となる。

 他にもゴエモンインパクトやサブウエポンのため撃ちなど、シリーズお馴染みの要素が続々と実装される。

 1994年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された3代目の『がんばれゴエモン3 獅子重禄兵衛のからくり卍固め』では、プレイアブルキャラクターに「ヤエ」が追加され、お馴染みの4人が揃うこととなる。ゲーム性も、『メトロイド』のような謎解きが多めのアドベンチャー要素が濃くなり、より近代の『がんばれゴエモン』シリーズに近づいた。

 その後も様々な進化をする『がんばれゴエモン』シリーズであるが、『がんばれゴエモン3』はゴエモンらしさという点で評価されていて、ファンからの人気は随一である。シリーズ全体としての完成度が高い、決定版的な作品となった。

 プレステ以降も『ブレス・オブ・ファイア3』『ウィッチャー3』『SDガンダムGジェネレーションF』と、3代目には名作が目立つ。しかし、一方で3作目が酷評であったり、3作目でシリーズが絶えた作品も少なくない。3代目は栄華を極めるか、衰退するかの両極端。ターニングポイントなのかもしれない。

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