『鬼滅の刃』でも!キャラが死ぬ回にも流れる…“神回”と話題になったアニメの「泣ける特殊エンディング」の画像
アニメ『鬼滅の刃』DVD8巻より(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 アニメでは、物語の岐路となるエピソードでいつもとは違うエンディング曲や映像が流れる演出がとられることがある。

 どんなに感情を揺さぶられる回でも、エンディングがいつも通りであればどこか物語がブツ切れになってしまったような、感情を置いてきぼりにされたような寂しさを感じるものだが、製作陣の愛のこもった「特殊エンディング回」によって、作品への余韻はかなり増幅されるのだ。

 今回は、中でも「泣ける」と名高い「特殊エンディング」を厳選して3つご紹介したい。

■神回と話題になった第19話「ヒノカミ」

 まずは、2019年に放送されたテレビアニメ『鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編』。言わずと知れた社会現象にもなった名作で、主人公の竈門炭治郎が鬼となってしまった妹を元の人間に戻すため、鬼殺隊に入隊し任務をこなすところまでが描かれる。

 炭治郎は那田蜘蛛山での戦いで応援を命じられ、そこで十二鬼月の下弦の伍・累と対峙する。圧倒的な強さの前に窮地に陥った炭治郎だったが、ある光景を走馬灯のように思い出した。

 それは、父・炭十郎が竈門家に代々伝わる厄払いの神楽を踊る様子。この呼吸の使い方を応用し、炭治郎は「ヒノカミ神楽」を舞って戦闘するのだった。この印象的な回がアニメ第19話「ヒノカミ」だ。

 一方その頃、妹の禰豆子は亡き母・葵枝の幻想を見て、血鬼術「爆血」を使えるようになる。中川奈美さんの歌う「竈門炭治郎のうた」をBGMにした、家族の回想シーンと戦闘が描かれた特殊エンディングは、家族の絆を感じる号泣ものの演出だった。

 なお、2023年4月期放送の「刀鍛冶の里編」では第11話の挿入歌として「竈門禰󠄀豆子のうた」が流れた。こちらはエンディングではないものの、「竈門炭治郎のうた」と対になるようなメロディと、炭治郎と禰󠄀豆子の兄弟愛を感じさせる回想が涙を誘った。

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