■病で大技を出せなくなったうちはイタチ

 最後は岸本斉史氏による『NARUTO-ナルト-』より、うちはイタチだ。カリスマ性があり、その強さは計り知れない。弟のサスケは後にナルトと肩を並べる最強の忍になるが、そこにイタチの存在は欠かせない。

 イタチはサスケと因縁の対決を果たすことになるが、彼はこの戦いの最中に、病によって命を落としてしまう。あまりにも突然すぎる死に、もっと彼の活躍が見たかったという人も多かっただろう。イタチは普段、病のせいで大技を連発することができなかった。それは、枷がついている状態で戦っているようなものだ。

 もしも病に冒されていなかったとしたら、うちはマダラに匹敵する力の持ち主になっていたのではないか。「完全体須佐能乎」を使用し、「月読」や「天照」の回数制限もなく、ひとりで里を潰してしまうことも難しくはないだろう。

 病を抱えるキャラが、それでも見せる圧巻の戦闘シーンには感動させられてしまう。悲しくも敗北をしてしまうが、「完全体」の戦いに思いを馳せてしまう読者は多いだろう。

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