■ゲームで流れないメロディが存在した!?『アフターバーナー』

 最後の1作品は1987年にリリースされたセガの体感ゲーム『アフターバーナー』です。

 前後にグリングリン動くダブルクレイドル筐体も、横に動くだけのクレイドルタイプもどちらでもプレイしましたが、操縦桿のようなアナログスティックを握っての高速戦闘はスリリングな体験でした。そんな専用筐体だけあってサウンドも聞き取りやすく、ロックな曲を耳にしながらミサイルをぶっ放したりバレルロールを楽しんだものでした。

『アフターバーナー』サントラとソノシート

『沙羅曼蛇』や『ダライアス』ほど曲にのめり込むことのなかった『アフターバーナー』ですが、ある日、ゲーム雑誌『Beep』の付録についていたソノシートをレコードプレイヤーにかけたとき、プレイしていても聞いたことのないメロディが流れ「なんかゲームで聞いたのよりカッコイイんだけど!?」と驚愕しました。ゲームで聞く曲以上にカッコいい曲が入ってるかもしれないと、好きになったゲームのサントラは無理をしてでも買うようになったのは『アフターバーナー』のせいかもしれません。

メガドラミニより『アフターバーナー』

■遊ばずとも当時の思い出をよみがえらせてくれるゲームサウンドは最高!

 皆さんにも、すぐに思い浮かぶ思い出のゲームがあるでしょう。それがストーリーだったりキャラクターだったり、またはゲームシステムだったりとさまざまだと思いますが、ゲームサウンドもそのひとつ。筆者だけかもしれませんが、記憶にあるゲームサウンドを再生すると同時に、その曲にまつわるシーンはもちろん、ゲームそのものの思い出が蘇ることも少なくありません。ゲームにとってサウンドは、プレイ体験とともにそのゲームの楽しさを自分に刻み付けてくれるものともいえます。

 流れる曲も楽しみつつゲームをプレイしていれば、いまも、そして未来も豊かなゲームライフを送れるかもしれませんね。

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