■滝沢馬琴の小説をもとにした和風RPG『里見八犬伝』

『KOF』や『餓狼伝説』など格闘ゲームで知られるSNKも和風ゲーム『里見八犬伝』を発売している。

 このゲームはSNK初のRPGであり、1989年1月20日に発売された“平成初”のファミコンソフトでもある。(『西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件』も同日発売)

 その名前通り、曲亭(滝沢)馬琴の小説『南総里見八犬伝』をモチーフとしている本作。プレイヤーはその主人公・犬塚信乃となり、ほかの八犬士たちと出会い、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の玉を集め、悪霊である玉梓を打倒していく。舞台は当時の日本全国で、北は陸奥から南は肥後までを旅することとなる。

 犬飼現八、犬川荘助など、有名な八犬士たちがドット絵になってドラクエ風にパーティを組んでいるのもかわいらしく、当時のスタンダードなRPGという印象でしっかりと作られていた。

 また、“りょうしん(良心)”という独自のシステムがあるのも特徴だった。敵を倒すことで増減するのだが、この良心値が低いと町の人との会話内容が変わり、ゲーム内容に影響することも。最悪の場合はイベントが発生しないことすらあり、英雄の旅としてはなんとも寂しい展開に……。ある意味ユニークなシステムだったと言えるだろう。

■あの名物チームが作った『忍者らホイ!痛快うんがちょこ忍法伝!!』

 最後に、1990年発売にアスキーから発売された『忍者らホイ!痛快うんがちょこ忍法伝!!』を紹介したい。

 絵柄から察しがつく人も多いだろう。あの『桃太郎伝説』や『桃太郎電鉄』シリーズを手掛けたさくまあきらさん、土居孝幸さん、関口和之さんの名物チームで作られた和風ギャグRPGである。

 プレイヤーは忍者・風丸となり、“ラホイの巻物”を探し出し最強の忍術を身につけ、忍びの里を占領したドクロ一族の首領・ドクロ将軍を退治することが目的となる。

 貧乏神や福の神といった『桃伝』『桃鉄』の名物キャラクターも登場する。さらに“うんのすけ”といううんちの村の若君が“おうごんのしずく”というものを振りかけてHPを回復してくれるなど、小学生が喜びそうな下ネタギャグやパロディが万歳だった。

 

 今回は、日本伝統の世界を舞台とした「和風」のファミコンゲームを紹介してきた。そこでは、子どもながらに感じる日本独自のカッコよさや面白さ、そして不気味さがあった。

 近年では、『SEKIRO』や『天穂のサクナヒメ』などがそれに当たるだろう。さらに、海外発とは思えないくらい高クオリティの和風ゲーム『Ghost of Tsushima』も誕生している。今後も「和風ゲーム」に大注目だ。

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