■温泉旅館で働く元・殺し屋!? 『湯けむりスナイパー』椿屋の源役:遠藤憲一さん

 2009年に放送されたテレビドラマ『湯けむりスナイパー』(原作:ひじかた憂峰さん)は、当時、悪役俳優として名を馳せていた遠藤憲一さんの連ドラ初主演作となった。

 凄腕の殺し屋として裏の世界で生きていた男が余生を静かに暮らすため、温泉旅館『椿屋』で過去を隠して働くというストーリーの本作。隠しきれない“只者ではない”雰囲気をかもし出す遠藤さんが扮する“源さん”が、陰で椿屋を守っていく姿がとにかくかっこいい。

 かつて“Vシネマの悪役”として名を馳せた遠藤さんだが、現在ではドラマや映画などで陽気で人の良い役柄などいろいろな姿を見せてくれる。本作で演じた“陰のあるヒーロー”もまた、悪役からの脱却のきっかけの1つになったのかもしれない。

 本作での、たたずむ姿だけでほかを圧倒する遠藤さんのオーラはすさまじく、銃口をむけられたら一歩も動けないだろうな、とつくづく思う筆者だった。

 

 2024年には『Netflix』のオリジナル映画として、『シティーハンター』(原作:北条司さん)の実写化作品が公開予定だ。主人公の凄腕スイーパー・冴羽獠役には、鈴木亮平さんが起用されることが明かされ、国内で実写化されるのは初とあって注目が集まっている。鈴木さんが演じる獠の姿……想像するだけで今から楽しみだ。

 目にも止まらぬスピードで獲物を仕留めるガンマンたち。ぜひこの機会に、彼らが活躍する作品を見返してみてはいかがだろうか。

  1. 1
  2. 2