筆者もそうなのだが、アラフォーからアラフィフの世代にとって「神ゲー」といえばやはり『ドラゴンクエスト』ではないだろうか。もちろん、『スーパーマリオブラザーズ』も衝撃を受けるほどの面白さだったが、「ロト三部作」には凄まじいほど感動したものだ。
そんなファミコン版の初期『ドラクエ』には、当時あまり知られていなかったが使えた「細かいテク」が多々ある。当時『週刊少年ジャンプ』(集英社)で掲載されていたテクもあるが、今のように攻略サイトがないので、いつの間にか口コミで広がっていたものだ。
そこでファミコン版ドラクエの細かいテクを振り返ってみよう。
■最初に教えてほしかった! 『ドラクエ2』で仲間2人の名前を付けられる
さて、最初は『ドラクエ2』で、サマルトリアの王子とムーンブルクの王女の名前を付けるテクだ。当時は仲間にしたあとで名前を知ったのだが、子どもながらに2人の名前を決めたかった。
筆者は確か「アーサー」と「プリン」だった。友人のなかには「すけさん」を選んだ猛者もいるが、そもそも「すけさん」「かくさん」の違いもよく分からなかったものだ。
この名前を変更する方法だが、ローレシアの王子の名前入力時にセレクトとスタートを押しながら「おわり」を押すだけでOK。もしくは「ふっかつのじゅもん」入力時にセレクトとスタートを押しながら「おわり」を選べばいいという簡単なもの。
それなら、もっと早く教えてほしかった!と思うのは、きっと筆者だけではないだろう。自分が付けた名前だったら、ゲーム中により感情が入りやすいはずだ。
だが、ドラクエの生みの親でもある堀井雄二さんは、ラジオ「J-WAVE」の番組内で2人の仲間の名前を付けられない理由を述べていた。堀井さんによると、まだ会ったこともない人の名前を付けるのは変だからというのだ。
なるほど……。そういえば、サマルトリアの王子も「もしや キミは ローレシアの◯◯◯おうじではっ!?」と驚いていた。隣国で親戚なのに会ったこともないなんて……王様同士の仲が悪かったのかもしれないな。
■『ドラクエ2』で「いかづちのつえ」を使ったゴールド荒稼ぎにびっくり!
これも『ドラクエ2』になるが、ペルポイの町で「ろうやのカギ」を手に入れると、ローレシア城にある地下牢獄で「じごくのつかい」と対決することが可能となる。
レベルの低い段階で戦うと、結構苦戦するかもしれない相手だ。そしてコイツを倒すとなぜか「いかづちのつえ」が手に入る。『ドラクエ2』では戦闘中に使用するとバギの効果があるので重宝する。如何せん、本作ではギラはまだ単体のダメージしかなく、敵グループに攻撃できるバギをMPの消費をせずに使えるのはありがたかった。
ただし、本当にありがたいのはここからだ。「いかづちのつえ」は、19500Gという高値で売却できる。しかも、これを繰り返すことができるのだ。
やり方もわりと簡単で、「いかづちのつえ」をお店で売ってから「ふっかつのじゅもん」を聞いてゲームをリセットし、再度、その「ふっかつのじゅもん」を入力して再開するだけ。
すると「じごくのつかい」が復活しており、コイツを倒せばもう一度「いかづちのつえ」が手に入る……というテクだ。
これを繰り返すと無限にゴールドを稼げるので、強力な武器や防具も楽に購入できる。ただし、難があるとすれば「ふっかつのじゅもん」を毎回聞いて入力し直すこと。間違える可能性があるし、面倒なので途中で挫折しかねない人もいるだろう。